« 強竜ドラゴンズのうそこき | トップページ | 町の中のカエル »

2005年5月21日 (土)

昭和20年ごろ 掻い掘り

先日、おばの49日の法要があった。

久しぶりにいとこ達が集まった。昭和20年代、このいとこ達12~3人、夏休みになると母親の在所であるおばの家にどっと集まった。周りは田んぼや畑で、その脇に小さな川が流れていた。

この小川で掻い掘り『換掘(かえぼり)、換乾(かえほし)と同じで、私たちは換え捕りと言っていた』といって、川の上流をせき止めておいて、下から魚を追い上げて、適当なところまで来たら下流をせき止める。

これからが血湧き肉踊る戦いがこの川の中で始まる。水を掻い出して、竹篭に水をあける。中にフナやハエ、ザリガニ、ツボ(タニシ)、ドジョウ、ナマズが入っていた。これをタライの中に入れる。全員泥まみれになり大騒ぎしたあと、冷たい井戸水に悲鳴を上げながら体を洗った。

夕食どきに、フナやハエが煮付けになって出てきたが、子供には苦かった。ザリガニの味は忘れた。ツボ(タニシ)は味噌和えで出てきたが、泥臭かった。手はほんのりと泥臭かった。

懐かしい話におばがくれた時間がうれしかった。

|

« 強竜ドラゴンズのうそこき | トップページ | 町の中のカエル »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 昭和20年ごろ 掻い掘り:

« 強竜ドラゴンズのうそこき | トップページ | 町の中のカエル »