なんじゃ? この花
雨上がりにバイパスを走っていた。車が頻繁に通るこの道の、店先の土台当たりにこの花が咲いていた。気になったので写真を撮ってきた。
どこかで見たことがあるがそれがどこで見たのか思い出せない。植物図鑑で調べてみたが、おまけのような図鑑では出てこなかった。
それからずいぶん日にちがたってからふと思い出した。カラスウリの花だ!
秋になるとつるから卵ぐらいのラクビーボールのようなオレンジの実をつける。子供のころこの中の種を取ってよく洗うと、打ち出の小槌のような実が出てくる。これを大黒様といって、財布などに入れていたことを思い出した。
この脇に良寛の句碑が立っている。
みはえするものこそなけれこがめなる
はちすの花をみつつしのばせ
良寛がここへ来たかどうかわ知らないが、ちょうどいまの季節の歌だ。確かに見栄えするようなものは何もないが、釣り師がたくさん来ている。ココのコサギが面白い。よく釣り上げる釣り師のそばを離れようとしない。釣りあがった小魚を頂戴するのだが、ほんの手が届くところにいる。
この池にアヒルは4匹ぐらいいる。カモが飛来して交尾の季節のなると、カモがアヒルを追いかけて、アヒルの首の羽毛をくわえ、盛んに腰を振り練習を始める。迷惑なのはアヒルだ。あの騒々しい泣き声で、池を逃げまくっている。交尾のシーズンが終わると、アヒルの首の羽毛がなくなり、鳥肌が丸見えだ。
この異種格闘技で、もし成功したら、どんな新種の鳥ができることだろう。アヒモ? カモヒル? アカモヒル? 目が離せない。
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