ツル取り合戦
我が家の「ど素人家庭菜園」は、ただいまツル取り合戦中である。
市内で、しかもブロック塀に囲まれた少しばかりのスペースで、、草を生やしておくよりはと、種を植えた。
キュウリ、ゴウヤ、ナスがどんどん伸びてきた。
キュウリとゴウヤを隣り合わせに植えたから、双方のしのぎ合いは壮絶である。ツルとツルが絡んでナスの葉っぱに絡む。ナスもキューリとゴウヤに絡まれてはいかんともしがたい。嫌々だがどんどん引きずり込まれる。ナスは性格までねじれてきた。なった実までが曲がっていた。
そこへ朝顔が、つるを伸ばしかけてちょっかいを出す。朝顔は少しあとに成長を始めたので、ナスとキューリの絡んだ上を、漁夫の利を得たように難なく乗り越えていく。それが塀に達するのは時間の問題だ。塀には先住のツタが元々絡み合って、中近東を思わせる出口のない戦いをしている。
そこへ手を出さなければいいのに、菊が仲裁に入ったかのように、真ん中に生えている。マーマーといっているうちに、双方から絡まれて、双方の意見をキクに聞かれず。困り果てた状態で、どちらかが枯れるまでこの戦いは続くのだろう。キクはこの秋、花を咲かせることができるだろうか。
私はただ傍観するだけでなく、それやれそれやれとはやしたてながら肥やしをまく。まさしく我が家の家庭菜園は、イラクのサマワにいる日本の様相を呈してきた。
すこし離れたところには、ササゲとインゲンがVの字の張られた網にツルを振り分けられてどんどん成長している。
これら果たして実のなる戦いなんだろうか。ただいままでの収穫は、ナス2本、キューリ3本、ゴーヤ1本である。2人所帯ですからそれで十分である。久しぶりにキューリを縦に半分にしてそのままかじった。新鮮さだけが取り得の家庭菜園のツル取り合戦はどうなるのか。
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