昭和20年代は馬車が走っていた
学校の帰り道で馬車に出会うと、「おじさん乗せて」と言って飛び乗った。道はほとんどが舗装がされていない地道で、ガタガタとゆられて、それでもずいぶん得した気分になったものだ。
時々だが黙って乗り込む。ガタガタの道だから馬主には知れないが、馬は「ウン? 重い」と分かるだろうが。当然馬はウンコもする。これが実にきれいに片付けられる。馬主がするんでなく、近所の人が田畑の肥やしにするために持っていく。
こんな馬糞を踏むと背が高くなるといわれて、子供らは平気で踏んづけた。犬や猫のウンコよりは臭くはないからいいが。
旧国道22号線はもう舗装がされていた。日通の馬車が来ると、その脇を、そのころはやっていたローラースケートで、ずいぶん遠くまで滑っていった。疲れると馬車に乗りまた滑っていく。運良く反対車線の馬車が見つかるとめっけものであった。
道路でのローラースケートは危険と思ったのか、一宮市内の真清田神社の裏の、今は噴水に変わったが、そこにローラースケート場を作った。このことを知っているのはもう数少ないだろう。
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