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2005年9月29日 (木)

イナゴ捕り

イナゴというのは、今でも佃煮で食べられている。

以前私の所属している無名会ランニングクラブで、旧道を走ろうと計画した。それは中山道である。中央本線の南木曽駅で下車した。妻籠宿、馬籠宿の旧道を辿って中津川駅まできた。

駅の構内でイナゴの佃煮が売られていたので買った。これを電車の中で15人ほどで回して食べた。目を背けるものもいたがほとんど手を出して、ビールで流し込んだ。

inago 昔は布袋に竹筒を差し込み捕ったイナゴをここから入れると逃げ出さない。このイナゴを大きな袋に入れ変えて、一夜ほかっておくと、便をする。それから羽と足を取り、煮沸してから天日干しを2~3日するとカラッとする。これを佃煮にする。

「虫の味」という本を御存知か。これは篠永哲(東京医科歯科大学・医学博士)、林晃史(防虫科学研究所所長・農学博士・医学博士)の共著であるが、どんな昆虫でも食べてしまうという。その体験記である。子供が間違って虫を食べたが大丈夫かの問い合わせで、実際に食べているうちに、人が食べていないのを食べてやろうと挑戦して、だんだんにエスカレートしていった。

どんな料理があるかというと、ゴキブリ酒、ユスリカのふりかけご飯、カブトムシの串焼き、虫粥、あおむしのジュース、ミノムシの天ぷら。

極めつけは、ハエの幼虫を、ハチの子風にバター炒めにして、しょう油を少したらしていただく。これをハチの子だというと、みんなうまいうまいといって平らげたという。

この悪食とも思える極意は、イナゴが食べられればなんでの食べられるという。1996年に初版が出て1999年には第5刷というから、よく売れている本だ。何度読んでも面白い。定価1800円、一読をお勧めする。

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