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2006年9月26日 (火)

国旗掲揚と国歌斉唱がなぜ悪い

私は中学校のころ吹奏楽部に所属していた。祝日や運動会には必ず国旗掲揚と君が代を吹奏していた。運動会になると君が代行進曲や、軍艦マーチもやっていた.。

オリンピックになると、選手も国民も国旗掲揚を誇らしく見ていると思Photo_74うし、誰もが国歌を歌っている。他国では血塗られた革命の歌なんて今もって歌われている。これが普通なんですよ。私も特に天皇を崇拝しているわけでもない。因みに各国の国歌を4つのグルプ-プ分けにして書いてみます。

これは『国旗・国歌の常識』所功著(東京堂出版)から転載しました。参考までに。

アメリカ国歌は、祖国の独立をたたえる国歌である:「おおわれらの星条旗よ、夜明けの空、黄昏もやの中で、誇りに満ちてきらめく、その細い縞と輝く星は、弾丸飛び交う戦の庭に、夜通し堂々と翻っている、おおわれらの星条旗があるところ、自由と勇気とともにあり」同じ部類に、カナダ、メキシコ、ブラジル、ベルギー、フィンランド、インドネシアがある。

フランス国歌は、社会の革命をたたえる国歌:「いざ祖国の人々よ、栄えある日は来れり、圧制の血に滲む旗は、我らに翻(ひるがえ)る、聞かずや、野に山に暴虐の敵を呼ぶを、彼ら来たりて我らの妻子を殺さんとす、武器をとれ人々よ!隊伍を組み、進め進め!仇なす敵を我らの畑にほ屠(ほふ)らん」同じ部類に、イタリア、ロシア、中国、エジプト、エチオピアがある。

う~ん。考えてしまう。フランスは今問題になっていると聞いたが?

イギリス国歌は、カミや君主をたたえる国歌:「神よ、我が尊き女王(ないし国王)を守り給え、我が気高き女王に御長寿あらしめ給え、神よ、女王を守り給え、女王に勝利と幸福を与え給え、我らの上に長く君臨されんことを、神よ、女王を守り給え」同じ部類に、スイス、イラン、インド、オランダ、デンマーク、タイ、ネパール、トンガがある。

お隣の韓国は、歴史や国土を讃える国歌:「東海の水枯れ、聳(そび)える白頭山すり減るとも、神護り給いて万歳、むくげの花の咲く美しき江山(くに)、大韓人、長久(とわ)に栄えん」同じ部類に、イスラエル、ギリシャ、ノウウェー、フィンランド、チェコ・スロバキア、北朝鮮がある。

これは美しい。こういう中立的な情緒溢れる国歌が好かれるだろうな。

では日本国歌を外国がどう翻訳しているか気になる。

まず英訳(E・アーノルド。小見山寿海訳)「願わくば我々の君主の支配権が、千年も八千年も歳月が過ぎ去り、盤石の岩根に年を経て、青々と悠久の苔のむすまで続きますように」

仏訳(G・ボノー。坪井一訳)「どうか我々の大君には、その御時世が、千代も八千代も続くのを御覧なられますように、小石が巌となり、その上に苔がはえるまでも」

伊訳(A・メルカイ。西原猛夫訳)「我々の主権者が、幾千年もの時代にわたり、小石が苔で覆われた巌となるまでも、統治されることを祈ります」

英訳(B・チェンバレン。小見山寿海訳)「千年もの幸福な生活が、わが主上の御生涯であるよう生き長らえて下さいますように、現在かわいい小石が年を経て大磐石となり、その古びた巌の全面に苔が生い茂るまでも」

独訳(F・エッケルト。植村敏夫訳)「帝王ご一家が千年また千年も栄えますよう、小さな小石が大きな巌となり、苔で覆われてしまうまでも」

ここで著者は、これは日本の帝国憲法時代に翻訳されたものだから、「君が代」を「天皇の治世」とみるか「天皇の生涯」と訳した例が多いという。訳し方で日本をどのような国家と理解するかのキイ・ポイントになろうと言っている。

話は戻すが、先生方はね、今自分達の周りの同僚教育者が、どれほどの犯罪をSep2501犯しているかご理解なさっていない。大学教授になって、スカートの中を覗くヤツやセクハラまでしている。最近の教育者の犯罪は目に余る。校内暴力、学力低下、教育者のレベルまでが落ちてきているからだ。もう少し自分の職に自信をもてる仕事をして下さいよ。

親が子を殺す、子が親を殺す。こんな基本的なことが崩れてきている。これは教育現場から家庭環境から真剣に取り組む必要がある。 まずこれを論ずるべきでしょう。国に国旗があって国歌があってなぜ悪い。この子達が社会に出れば、会社には社旗があり、社歌がある。社長をたたえる社歌だってある。これを拒否したら、この子の、この会社での将来はない。

俺らマラソンクラブにだってクラブ旗がある。宴会するときなんかは、このクラブ旗に最敬礼してから飲むんだぜ。文句あるか。

胸を張って国を誇りに思い、会社を誇りに思う心構えを教えることも必要ではないか。先生が会社の社長なら、こんな社員をどう思うかね。ほっておくかね。一段と業績を上げようという社員の団結心が、たった一人そっぽを向いていると崩れるとは思いませんか。

仕事にもろくに就かず、フリーターとしてうだつの上がらない生活をしているのは、たぶん教育の現場の先生方にも責任がある。深夜子供の不良化を防ぐために、絶えずパトロールして、子供の更生に真剣に取り組んでいる先生もみえるかたわらで、国旗掲揚や国歌斉唱に反対している先生もいる。すこし実社会を見てほしい。こんなことを会社の中でやったら、首が飛ぶ。教育者や公務員は甘えが多すぎる。

この近くの一宮女子短大がある。ここは就職100%という。

5年前に赴任した安江学長はトヨタ自動車の出身。
生徒を「お客」、先生を「社員」と呼び、
「楽しくなければ学校じゃない、面白くなければ学校じゃない」
というキャッチフレーズを掲げ、それまで変化に縁遠かった学内に「カイゼン」を響き渡らせた。
その結果、少子化に反し希望者は右肩上がり、
就職率はほぼ100%という、
地方の短大としては目を見張る数字をたたき出している。

これほどの改革ができたのは、民間企業の知恵を借りたからである。理屈ばかりこね回している先生では、こんな改革はまずできまい。「この子供達を育てるのが先生の役目」に徹底している。以前は服装の乱れもあり、みっともない学校であったが、いまは清潔そのものである。だから企業から引っ張りだこである。フリーターなんていないよ。

だから先ほど言った教育現場の違い、強いては教育者の違いが歴然としている。いま公立より私立の方が仕付けがいいといわれているのは、この事実から理解できるはずだ。公立より私立の方が教育もさることながら、より経営に真剣みがあるからさ。

この件で文句言ってきても、反論せんからね。

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