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2006年11月16日 (木)

広辞苑にない「同じ穴のムジナ」の説明

広辞苑で「狢」と「同じ穴の狢」を引いてご覧なさい。Photo_115

狢(むじな):(1)アナグマの異称。(2)混同してタヌキをムジナと呼ぶこともある。

同じ穴の狢:一見別に見えて実は同類であること。同類の悪党。

さてここで、こんな面白い話しを『ツルはなぜ一本足で眠るか』(ぐるーぷ・ぱあめ編・草思社)で読んだ。これを原文から、

同じ穴の狢(一つ穴の狢)

動物の中には、厳しい環境から、他人の造った巣穴に間借りして住み込むチャッカリ者がいる。タヌキがそうである。家主はアナグマだ。われわれと違い、権利金も家賃も要らない。アナグマはタヌキに比べると、前足の爪が大きく、穴堀の名人である。水はけのよい丘の斜面などにトンネルを掘り、必要以上にいく部屋もある「アパート」を造る。これを見つけると、タヌキは自分の家族を引き連れて引越ししてくる

タヌキは巣穴のそばに共同便所を造る。これをタヌキの「ため糞」という。これを見つけると猟師は穴の入り口で火を焚き、煙でトンネルを燻し、アパートの住民を追い出しにかかる。これはかなわぬと、タヌキもアナグマも次から次へと穴から飛び出してくる。こんなことから「同じ穴の狢(一つ穴の狢)」と呼ばれる。

分類学からすると、アナグマはイタチ科でタヌキはイヌ科である。

ここで広辞苑の説明を検証してみよう。狢の説明で、(1)のアナグマの異称。(2)混同する。これは同じ穴にすんでいることからの混同で、タヌキとアナグマが入れ替わり同じ穴から出入するからくる混同であることが分かる。

では「あなじ穴の狢」であるが、「一見別に見えて実は同類である」という説明にはいささか無理がある。ここで説明するなら、「一見同じに見えて実は別物である」としなければ、動物界・脊索動物門・脊椎動物門・哺乳類・ネコ目・ネコ亜目・イヌ科・タヌキ属・タヌキや動物界・脊索動物門・脊椎動物門・哺乳類・ネコ目・イタチ科・アナグマ亜科・アナグマさんに申し訳ない。

余談だが、タヌキは毛皮は上等だが、肉は臭くて食べられないという。それよりはアナグマのほうが美味しいという。タヌキ汁よりアナグマ汁か。

いかが広辞苑さん。

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コメント

ことわざなんだから間違ってないでしょ

投稿: | 2012年11月 8日 (木) 10時36分

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