一宮市議会の身勝手さ
どうも腑に落ちん。市民が嘆願書を出した。これがその内容である。
1. 一宮市条例改正請求の要旨
平成15年8月の第1回合併協議会から約1年間にわたり、2市1町の合併協議が進められ、平成17年4月1日に新一宮市が誕生いたしました。ただ、その合併協議の結果のすべてが、私たち住民にとって諸手をあげて受け入れられるものばかりということではありませんでした。なかでも、議員の在任特例について、私たちは行財政改革の観点から望ましい判断ではないと思いつつも、2年間の期限付きであること、また、合併で消滅してしまう旧尾西市、旧木曽川町の地域の声を新一宮市に反映させる意味合いから、やむをえないものとして受け入れてまいりました。そして、その後の議員定数は、いかなる定数が一宮市にとって適正であるかについて、「最少の経費で最大の効果を挙げる」等の観点から十分な審議を踏まえて、市議会において時宜にかなった、的確な決定がなされるものと信じておりました。
しかし、去る平成18年2月の臨時市議会において、次回(平成19年4月執行予定)の選挙は、旧市町ごとに選挙区を設け、定数44名で行う旨の条例が制定されました。私たちの期待は、無残にも打ち砕かれました。
改めて申し上げるまでもなく、一宮市の財政状況には大変厳しいものがあります。歳入が落ち込む一方で、多額の借金を抱え、職員の給与の削減、市民に対して、補助金の一律5%カット、放課後児童保育の有料化などをしなければならないほど深刻な状況なのです。そのような中で、44名という定数を市議会が決められたのは、市民感情から程遠い、まったく納得できないものであります。
一宮市議会は、現下の市財政の状況を今一度真摯に見据えられ、議員自らが総人件費削減に踏み切るべきであると考えます。私たちは、「人口1万人に対し、議員1名」が適正な基準であると考え、一宮市の人口約38万人でありますから議員定数を38名とする条例改正の直接請求を行うものであります。
2. 有効署名数(必要署名数)
23041人(5955)人以上(選挙権を有する者の総数の50分の1以上))
今後の手続
市長は、請求を受理した日から20日以内(平成18年9月7日まで)に議会を招集し、条例案について意見を付して議会に提案することになります。現在のところ、平成18年9月市議会定例会(同月4日開会予定)に提案される予定です。
市議会で谷市長は「市民はすべてを首長と議会に委任している訳ではない。今回は議会と市民にズレがあった」と指摘。「議員と同様に市長も市民に選ばれた立場。(請求を)極めて重く受け止める責任がある」として定数の削減に賛成する姿勢を強調した。こういうコメントを発表していたのはゼスチャーかリップサービスか。
9月の定例市議会は、9月4日~29日に26日間の会期で開かれ、その中に「議員定数に関する条例を求める直接請求に係わる議案は、継続審査となった。(広報11月号・市制ニュースより)
ところが、18年11月20日に、定数是正はならず。33対38?で否決されたという。申し合わせた出来レースであったというウワサが流れてきた。こんなことありか?
一宮市議会:定数削減案を否決 直接請求の市民ら「残念」 /愛知
一宮市議会は17日、住民直接請求による次期市議選の定数44を38に減らす条例改正案の採決を行い、無記名投票の結果、賛成35票、反対38票の小差で否決した。議場傍聴席には直接請求に携わった市民らが詰めかけたが、否決の結果に不満の声が聞かれた。
同市では、昨春、旧尾西市と旧木曽川町を編入合併し、現在の議員定数は78。同市議会は2月、次期市議選に限り定数44とし以降は40とする条例を定めた。これに対し、市民団体が次期市議選から定数を38に減らすための直接請求を行い、谷一夫市長も賛成の立場を示していた。
この日は、任期満了に伴う次期市長選を12月に控えて日程を早めた12月定例議会の初日。議案説明に先立ち、9月議会から継続審査となっていた同条例改正案について審議した。採決方法については投票の結果、無記名投票方式となり、請求代表者らが希望した記名投票は実現しなかった。
請求代表者の佐野毅男さん(65)は「通ると思っていたので残念。2月議会では記名投票だったのになぜ今回は無記名投票なのか。議員の保身としか思えない」と不満げ。また、谷市長は「市民の期待に応えられず申し訳ない。賛成が半数近くあったので(審議の中で言及した)住民投票条例案の提案については、議員とも相談し慎重に検討したい」と述べた。【井上章】
11月18日朝刊 (毎日新聞) - 11月18日11時1分更新
何か政治の世界は、市民感情とは程遠い身勝手さがある。身に掛かる火の粉は、右も左も同じように、自分に都合のいい結論を出す。
議員の定年制、議員報酬の削減、議員定数是正など、共産党から自民党まで、同じ答えを出す。賛成35、反対38だと?こんなもの出来レースに違いない。一応これで決着をしたと見せているだけだ。
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コメント
議員数は38でも多すぎる。少人数の30名以下にしても成り立つはずである。
月額報酬(月額524,000円)も馬鹿げた多さですし、期末手当(夏・1,215,680円、冬1,329,650円)と称するものも破格な係数です。
意味のわからない調査費や 常任委員会の手当てまで入れると社会の実勢とはかけ離れている。
私は開明の通称 高野島に住むものです。近くで名古屋競馬の場外馬券売り場の計画が進んでいることを知って、中日新聞と毎日新聞に知る限りを話して、それぞれに調査して記事にするように頼んだのが、11月17日の記事でした。
名古屋競馬は愛知県警場と一体の物・ヘッドは神田知事ですから一宮の谷市長を従え易いという読みがあるのではないだろうか?
住民説明会では私は大反対をした。ところがこの馬券売り場のことには少し離れた場所に住む人たちは無関心です。
ギャンブルで町が活性化されたことは無い。町の健全な発展を阻害します。
狭い生活道路に多くの車が乗り入れては大変です。
みんなの力で排除したいのです。是非ご協力をお願いします。
投稿: 加藤 優 | 2009年12月17日 (木) 13時39分