ハブに噛まれた夢で目が覚めたから、宝くじを買った
朝がた、夢で飛び起きた。ハブに食いつかれた夢を見たからだ。起きて手を見たら、なんともなかったが指は痛かった。
夢はこうである。町内のバス旅行で、どこかの神社に着いた。ところがどういう訳か、置いてきぼりくってしまった。どこを捜しても誰もいない。神社の前の出店で、魚を焼いている。どれどれとのぞきに行くと、魚の隣に茸もあった。2人の売り子のオバちゃんの後ろに、朽ち果てた木の中からヘビの尻尾が見えている。
それは何かと聞くと、ハブだという。それを聞いた子供がそれをいじり始めた。止めろ止めろと叫ぶのだが、とうとうヘビが木の中から飛び出てきた。慌てて逃げるのだが、とうとう私の左手に食いついた。
焼けるような痛みで目が覚めた。なんだ夢かと思いながら、なぜか食いつかれた左手が痛かった。
今は腰を痛めているから、山を走ることはなくなったが、5年ほど前まではよく一人で山を走っていた。心肺機能と脚力を高めるために走っていた。尾張から見える山の尾根をずいぶん征服した。山で出合って怖いものは、クマ、ヘビ、ヒルの三点だろう。クマは生息数からするとあまり出合うことはないし、人の匂いのするところには出てこないが、最近はやたらと出没している。
ヘビにもずいぶん出っくわした。最初は飛び上がるほどであったが、次第に慣れてきた。走っている私を見かけたヘビは、逃げ場がないとそのままの状態で、90cmあるヘビが80cmに縮んで固まっている。ちょうど力こぶを作ったように、ボコボコと皮の中で縮んでいる。
そこを走っている勢いで、ジャンプして飛び越すのである。こういう縮んだ時に蛇の目の前に足を出すと、ヘビの身長位は前に飛び掛かられる。とぐろを巻いていると上にも飛び上がる。ジャンプして飛び越えると、股間の一物は比例して縮む。スッとするんである。
もう40年も前の5月、京都の南山城村友人の家に遊びに行った。
朝からワラビとゼンマイを採りに行くことになった。出掛けにオバーチャンが、「ハミに気い付けなはれ」といった。「ヘッ?ハブがいるの」というと、大笑いして「ここらでは、マムシのことをハミと言うのじゃ」と教えられた。
ヘビに食いつかれた夢は気持ちのいいものではないが、縁起がいいかも知れないと、その日の内に、さっそく「ジャンボ宝くじ」を買いに行った。今度こそ3億円に食いつけるかも知れない。
ついでに私のエッセイ集『鈍足ランナーの独りしゃべり』から、「004.doc」をダウンロード
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