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2006年12月10日 (日)

10kmランナーに告ぐ、名古屋シティーマラソンの反省

12月19日に反省会がある旨、岩〇弁護士から連絡が入った。このシティーマラソンは、市内周回コースから一直線折り返しに変更されて景観が悪くなった。それと全国有数の時間の厳しい大会に、不満を持った愛知県(旧名古屋)弁護士会RC(ランニングクラブ)の岩〇弁護士や、別大マラソンにも参加している日本一足の速い在〇弁護士らが、1993年12月にコース変更と時間に関して変更を求める嘆願書を集め始めた。(さすがやることにそつがない)

その年に353人ほど嘆願書を集めて提出された。翌年になってこの嘆願書が私に届いた。そこで私は「不幸の手紙方式のチェーンレター」で、短時間に数を集める方法を思いつき、嘆願書の端に我が無名会RCの名前を入れて、消せないようにコーピーにしてから、知り合いのクラブリーダーたちに2枚ずつ送りつけた。もうひとつ、こう書き添えた。「1枚はあなたが書いて下さい。もう1枚を2枚にして知り合いや友好クラブに送って下さい。書いたものは、直接岩〇弁護士に郵送して下さい」と書いた。これが私の知らないうちに、ドンドン増殖していった。(中継していると手間が掛かるから、めんどくさいの)

岩〇弁護士が、「一宮にとんでもないクラブがある。アッという間に膨大な嘆願書を送りつけてきた」と驚いた。これが始まりで、「今後名古屋シティーマラソンの嘆願要望に関する打ち合わせには、必ず出頭するように」という弁護士からの「命令書」が届いた。弁護士では相手が悪かった。(もう逃げられない)

あれ以来、私はこの大会の囚われの身になっている。会場内の走路員は、交通費を支給しないという経費節減を提案して以来、2006年11月には300人を越える無給の走路員が活躍している。

昨年から10kmのコースでの5km地点の給水をしている。始めて開設した給水所を誰に任すかということになったら、すかさず私に指名が来た。イヤと言えない性分を見抜かれた。(指名料なしじゃが)

この給水場は、無名会RCと一宮走友会連合、フルを百回走る連中(フル百楽走)の犬山走友会が動いてくれているから安心して任せていられる。ところが問題は一つあった。給水にたかるランナーのマナーである。給水場に殺到して、給水係の上にのしかかって来るほどになり、腰を痛めた係員が出たことを後から知ったからだ。彼は、「ここの給水はもういやじゃ」と言った。

給水場は30mほどの間にテーブル16本を間隔をおいて設置してあるから、十分である。腰を痛めた係員は、ベテランランナーだから、こういう10kmを走る初心者ランナーたちの、指導的立場にある。私たちもこういう時期があったはずだ。今でこそ経験をつんで、給水係に感謝しながら走られるようになった。私たちランナーは、こうした大会を支えて下さっている応援者の協力の上に、走らせてもらっているということを十分理解するよう、新人のランナーたちに知らせるのが、私たちの役目だと、彼に我慢を頼んだ次第である。Photo_131

初心者ランナーが、マラソン大会の運営に文句を言うようではま だまだ成長が足りない。運営をしているのが、同じランナーたちであることに気付いていないからだ。これが分かった時に始めて、感謝の気持ちが持てるのである。そうすれば君は「免許皆伝」である。

こういう事態が起きるから、大会の反省会は早いほどいい。半年も過ぎてから、形式だけの反省会だと忘れてしまうからだ。この反省のたびに大会が少しずつでも進化していくのを感じる。かかわって以来もう12年にもなる。相当の貢献度はあったはずだが、いい加減に「名古屋市名誉市民」に推奨されてもいいと思うのだが。

後はお決まりの忘年会をすることになる。名古屋の地下街で。今年はどんな反省が聞かれるのだろうか。これをどう次回に大会に生かせるだろうか。いつも反省の連続である。

最後にもう一つ、どこの大会も赤字すれすれの運営をしている。そこで、地元のランナーは地元の大会を積極的に応援して、参加者に楽しんでもらおう。そしてボランティアで負担を軽くしてやってほしい。運営の大変さを知れば、横着なランナーもなくなる。ぜひ経験して下さい。

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コメント

こんにちは
ボランティアって、やってみてケッコウ頭にくることがありました、、。同じランナーなんですが、無理な注文と怒鳴られたりするとね、、。
弁護士は根回しが的確で早そう!

投稿: hearty | 2006年12月14日 (木) 16時30分

反省会、お疲れ様でございます。
以前から一度覗いてみようと思っていたのですが、
なかなか拝見することが出来ませんでした。

それにしても驚きです。
名古屋シティマラソンの歴史の一部を知りました。
ありがとうございました。

給水地点、お任せしようと思ったのは、
①経験豊富なNさんであれば、
 どんなことでもすぐに対応してくれる。
②組織力があったから
             ・・・です。

考えました。
誰にお任せすることがよいのか。
走路員をそこに配置したほうがいいのか、
ランナーに近い存在の人はいるのか・・・

あれこれ考えているうちに、
反省会にいつも顔を出してくれるNさんを思い出し、
とりあえず相談してみようと思ったのでした。

失敗は出来ない・・・
そう思っていました。
もし、これが失敗したら、どうなるのか・・・

Nさんに相談したとき、二つ返事でしたね。
うれしかったですよ。

ランナーさんの気持ちが分かる人たちに
給水地点をお願いすることが出来て、
本当によかったって思いました。

結果は想像以上でした。
給水地点の水圧が低すぎるとなれば、
機転を利かせて隣のスーパーに助けを求めた行動は
すごいなあ・・・その一言につきました。

スポーツをやっている人は
支えてくれる人にもっと感謝すべきだと
いつも思っています。

支える人がいて、
スポーツが出来る環境がある。
どんなスポーツでも同じですね。
一人では無理なんです。
(人生も同じかな??)

今回、Nさんが腰痛で大変な中、
ボランティアを率いて参加いただいて
言葉に出来ないほど感謝の気持ちでいっぱいです。

来年は手術されるとうかがいましたが、
日ごろから体を鍛えていらっしゃるので
回復も早いだろうと思っています。
ランナーへの復帰を楽しみにいたしておりますよ。

投稿: カモメのテラさん | 2006年12月24日 (日) 20時32分

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