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2006年12月18日 (月)

鬼の霍乱って? このオレがかァ

「最近チットモ走っとるところ見やせんがャ、鬼の霍乱か」、と言われた。ジャカましい。ワシは腰が痛いんじゃ!(プン)とすねる。

ワシは鬼か。ムッとしながら、「鬼の霍乱」を調べたら、「普段丈夫な人が珍しく病気になること。この霍乱は夏の暑気あたりでの腹下りのことで、日射病とか急性腸カタルの老人語である」とでてきた。

「霍」という字が不思議に思った。「霍」は「雲雀」とよく似ているが、構造と位置関係が違う。ウグイスは鶯と書くもんね。ちどりはちどり足といって、結構乱れるが、「千鳥」と書くからね。「千鳥」は年末の季語というのがあるかなァ、とまた変なことを考えていた。

漢和辞典で「霍」を調べると、「雨」と「隹」に分けて解説している。この「隹」を調べて御覧なさい、隹(スイ、サイ=とり)は比較的小さな鳥といっている。だから「隼」「雀」「雁」「雛」「雉」を見ると皆これをくっ付けている。Dec1702

もっと面白い字がある。「集」、これの本字は隹を三個も木の上に乗せている。要するに、小さな鳥がたくさん木の上に集まっている状態で、集まるである。アハッ、これだから日本の漢字は面白い。

せっかく木に集まったところに、突然雨が降りかけた。慌てて飛び立つ小鳥達。この表情を表現したのが「霍」という字である。これで納得した。鬼のような(この部分は不満だが)にわかに乱れるさまをいったんである。言っとくけどね、私のは随分前から痛いのを我慢して走っていたの、にわかではないのだ。Photo_142

そして一句、

その昔 ランナーおじさん 今徘徊  走泉

「走泉」、これは「そうせん」と言って、威厳のあるワシの雅号だでね。、けっして「走れーせん」とは間違っても読まないように、ねッ!

そんなことより、ワシ最近ね、頚椎ヘルニアか脊柱管狭窄症から来る症状か、老人性なのか不明じゃが、大小頻便である。それで霍乱しているの。

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コメント

お久しぶりです。名古屋の大内です。
楽しく読ませてもらっています。
手術大変ですがうまくいきますように。
私も腰が痛いのでいつかは必要かなと思っています。

投稿: 大内 輝夫 | 2006年12月28日 (木) 00時05分

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