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2007年1月 7日 (日)

黒ボクが群馬の嬬恋にもある

群馬の嬬恋高原を走っていると、周りの田畑は真っ黒である。これってヒョットして黒ボクか?黒ボクとは噴火の火山灰でできた土で、真っ黒である。こんな光景は、尾張地方の岐阜県各務原市にもある。

各務ヶ原は別名「水無ヶ原」と呼ばれ、農業用水はむろん飲料水にも事欠く次第で、この台地の開拓は非情に困難であった。この土壌は、古御岳の噴火でおおわれ、通称「黒ボク」と呼ばれる、酸性度の高い悪質な土壌で、作物の育成には適さなかった。

貝原益軒の「木曽路之記」には、「鵜沼の西のはずれより広き野あり各務野という。広さ三里四方という、但し、東西三里ばかり南北一里半径に見ゆるこの野に田畑なし、唯青草のみ生ず、野の南に三井山という山あり、この山の南木曽川のきわまで野あり」と記されている。

貝原益軒といえば、江戸中期の人だから、この地は近年になってやっと開拓されたことが分かる。それほど黒ボクというのは土壌が悪い。この嬬恋の大地で、姪っ子夫婦がキャベツの栽培をしている。彼らに聞くと、ここは浅間山の噴火による降灰でできた台地で、長年石灰を十分入れて、やっと酸性度が下がったという。

だが山は酸性度が高いままなので、樹木の生育には障害があるんだろうか、痩せた松と笹が生え、密度の悪い森が続く。

昨年はキャベツの豊作で、渥美半島では出荷前に投棄したというが、ここ嬬恋ではどうかと聞くと、出荷時期が終わった後に、渥美半島が出荷時期を迎えた。台風もなく天候が安定していたので、豊作となり単価が下がり投棄となったという。

投棄すると、国と組合からの補助金(?)がもらえる。正規の卸値の2~3割ぐらいにしかならないという。この補助金をもらいながら出荷すると、補助金は打ち切られると聞いた。捨てるぐらいなら他の利用法はないものかと思うのは、私だけだろうか。

黒ボクを調べると、全国にある。日本は火山の国であった。

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