し尿海洋投棄の今昔
TVニュースで、南紀のし尿海洋投棄ができなくなり、問題となっているという。いまだにやっていたんだねェ。ところが調べてみると、1999年時点で下水汚泥を海洋投棄しているのは、韓国が世界一で日本がその次で、この二国だけと知った。産業廃棄物にいたっては、世界一の海洋投棄国が日本であった。それで日本海は塩辛いのか。エチゼンクラゲが肥えている理由が分かった。
環境庁は、し尿等の海洋投入処分禁止に関して、廃棄処分法(1970)施行令の一部改定し、2002年から5年以内に全面禁止としている。
これからすると、2007年2月には全面禁止となる。そうかそれで慌てているのか。これで追い詰められた。早々に下水処理場建設か、どこかの処理場を借りなければ、糞詰まりになる。それとも昔に戻って畑にまくか。
昔は船で運んでいた。平べったい船が何隻も繋がって海へ出て行ったのを見かけた。それが電車にもあったと知った。戦争直後の西部農業鉄道は都心から武蔵野までウンコを運んでいた。これを肥溜め電車とか、黄金電車とも言われたらしい。
江戸時代の都は、し尿は全て肥料として売れた。長屋は元々大家 の所有物ではない。それを大家が年間いくらで管理していた。店子のし尿はもちろん大家のもの。これを農家に売って小遣い稼ぎができた。値の高いのは武家屋敷のもので、下々の物は質が悪かったから値が安い。マァ食い物が違うからなァ。
だが江戸城の汲み取りを請け負っていたのが、葛西権四郎。これを「葛西船」と呼ばれたが、「志留古保志」といわれた。要するに「しるこぼし」なんである。これは海に捨てた。殿の体調が外部にウンコから漏れるからだろうか、殿のウンコを恐れおおくも、畑にまくのを恐れたのか、そこまでは書いてなかった。
この葛西船は、天下の将軍様のウンコを運んでいるから威勢がよかった。この船が来ると、あたりの船は岸に漕ぎ寄せて道を譲る。まかり間違ってぶつかろうものなら、「恐れ多くの上様の~」と、将軍のウンコを盾にして、啖呵をきったという。船の扱いが乱暴で、この船が通ると、川が黄色く濁ったという。なるほどそれで「しるこぼし」か。『トイレで笑える雑学』より。
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コメント
し尿処理船を運営されている会社は、国内にあるのでしょうか? 海上投棄が難しくなっているので、昔はあったのですが、現在はどうでしょうか?
投稿: タテダ | 2013年2月14日 (木) 09時25分