河川敷の桜は散り始めた
ずいぶん暖かくなってきた。木曽川の河川敷にキャノンデールで出掛けた。いつのと同じ服装で出掛けてきたら、じきに汗が吹き出てきた。まァ汗をかくのにはいいか。最近腰痛で走られないから、これぐらい汗をかかなくっちゃ、肥満になる。
昨日ね、内臓のエコーを撮ったら、どうも脂肪肝になりかけているという。そうか、もう死亡するのか。こいつの原因を少し調べてみると、肥満、運動不足、アルコールから来るという。そうか原因はもう分かった。こうハッキリと原因がつかめることはない。ヨ~シッと決意してもう3週間禁酒している。1年400日飲んでいたから、そろそろ長期休暇をやろう。そうだ、死ぬ時は桜のように、潔くするか。
そんな訳で、桜の枝振りを探しに出かける。途中の田んぼには、水
仙が咲き誇り、菜の花がそれを見下ろしてい る。その足元には、コバルトブルーの小さな花をつけたオオイヌノフグリが群生している。
車を避けながらヨロヨロと大野極楽寺公園の河川敷にたどり着くと、遠目に金華山が薄煙の中に見える。どうも昨日辺りから、黄砂が降り始めたようだ。足元の土手下から、コジュケイが「チョットコイチョットコイ」を大きな鳴き声で叫んだ。 
芝生の中にはタンポポやホトケノザが、緑のジュータンに色を添え ている。公園の遊歩道の両側には、ユキヤナギとレンギョが「138タワーズ」をバックに従えて競演している。
サイクリングロードに出ると、もう桜は満開で、木によっては散り始めているのもある。
(歩道が白くなっているのは、散った花びらである。左下の写真)
ここの桜は老木が多くて、老人と同じで、目が覚めるのが早いのか。ここの堤防の桜は、明治18年に植栽したもので、樹種は彼岸桜と枝垂れ桜が主で、少数の山桜が交じっている。そうかもう122年もたった桜か。
今は天然記念物になっていて、昭和2年に、
- やたら伐採したはならない。
- 彼岸桜、枝垂れ桜以外の桜樹を移植してはならない。
- みだりに工作物の建設、又は改築をしてはなりませぬ。
などの通達が内務省から出ている。
昭和36年9月の室戸台風で、相当数根こそぎ倒れ、堤防を揺さぶり、漏水の恐れがあって、一騒動あったという。昭和40年にライオンズクラブの寄付で、ぼたん桜500本、山桜500本、枝垂れ桜100本が植えられ、現在に至っている。この桜でも42年たっているのか。
昭和の始めには、飲食店がたくさん出て、桜の下で木の芽田楽をした。花見客も多く、紅白の幕を張り、三味線入りで花より酒と、春を楽しんだという。(故伊藤一市長のあれこれ物語より)
市内の「大江川」や、小信中島の「尾西緑道」はやっと開花宣言が出る状態だ。 岩倉から犬山までの五条川も、延々と続くさくら道がいい。
今年は移動しながら、随分楽しめそうである。それまで生きていればの話だが。
日本は這入口(はいりぐち)から桜かな 一茶
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