頚椎ヘルニアのコルセットは牢獄の首カセだった
いよいよ用品を買い付けなければいけない。この中に一番大事な頚椎を保護する、カラーという首を固定する器具がある。
まず最初にまだ私は入院していないからね。延期になった。3月末にもう一度検査をやってから、順次決まっていく。気が遠くなる時間が掛かりそうである。
今回はカラーという首カセはどういうものかを、訓練しながら検証しようと思った。
まずは写真を見ていただきたい。これなんですよ。これがカラーという首カセなんです。もう動きが悪くて、肩から首を完全に固定するから、後ろから呼び止められても、「回れ~右ッ!」をしないとまるっきり、♪振り向かないァァァァいで、ウヲウヲウヲ~ウヲウヲウ~♪ となってしまう。
後ろの正面だあれ?でも、後ろがないのである。
大あくびができない。両手を万歳してやろうとすると、両肩がすなおに上がらない。180度にならず135度で止まる。肩にカラーが抵抗して挙げさせない。戦時中、手を挙げて出てきなさいと、進駐軍に言われても、手が挙がらない。そうすると私は銃撃される。
いいこともある。このままイスに座ってうたた寝すると、顎の下のカラーが、胸につかえて顎が下がらないから、そのまま寝られる。それを見ていた人は、必ず瞑想していると思うだろう。それぐらい誰にも気付かれずに寝られる。
タイの北部、ミャンマーとの国境近くに住んでいる首長族の女性は、5歳から始めて、段々と長くしていく。これは女性が純粋にお洒落として好んで首輪をしている。それも長いほど美しいという。
ワシはそんなんじゃないからね。首が長くなってみろ、走るたびにユラユラするから、頚椎がグラグラになる。それこそ達磨落としになってまう。
どうも入院が1~2ヶ月遅れそうな雰囲気だから、その間を訓練に当てよう。でも本番でもこんな悠長なこと言ってられるかなァ。
「信ずる人こそ救われる」だな。
鉄人28号のお面をかぶって、カラーをつけて、町中で「ガオォォォ~ッ」とやりたくなった。
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