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2007年3月16日 (金)

オレンチのトイレ その2 排水音

施工業者は開発に携わっていないから関係ないが、利用者の意見を開発に生かす橋渡しができるように、業界は考えるべきだ。

購入して直ぐに、もう少し爽やかな音にしたらどうかと、INAX本社に意見をだした。だがさすがINAXさん。流す専門家だけに、何の返事もなく聞き流された。こういうことにきちんと解答しておかないと、私のようなのが、使用者の立場で、実状を世間に公表してしまう。「実はこれは、こういう利点があってこうなんです」というべきなのに。説明不足は誤解を招くぜェ。

その苦情の第一点は、排水音の品のなさである。ガバデベガバゴボバカボゴというなんとも騒々しい音である。カタログでは音まで分からんもんね。今まで使っていた、普通の陶器製の水洗便器でさえ、こんな騒々しい音なんかしなかった。今使っているのは相当多機能にできているが、いかんせん音が悪い。

ところがもう一つ問題が出た。施工時に、使用する男性は抑えてするようにという勧告を受けていた。ほとんどの人は意味不明である。座った状態で勢いよく出すなということである。我が家の家族は3人で、男は2人、注意をすれば問題がないが、時としてオーバーランする。このオーバーランの件も意味不明だろう。

指揮者の岩城宏之さんと妹尾河童さんの対談で、岩城さんは「今のトイレの形は男には不親切だと思うね。男は小をするとき、便器の外にこぼさないように気をつけてるよね。あれムズカシイだろう。女性には分からないだろうけれど、あれで一日何回か緊張する分だけ、男は女性より寿命が短いんだよ」という。

先日テレビで、男性がいくら頑張っても、狙った便器に入り辛いのは、出口からの放水は、トルネード(ねじれ)で出てくるから、ところかまわずまき散らすという実験をやっていた。所ジョージの事務所は座り小便をするように命令されているという。

まず我が家が利用している機種は、INAXアメージュVシャワートイレ(DT-V182型)である。この機種の前面からのイラストを見ていただきたい。 Photo_295

便座を上げて裏を見ると、着座センサーや、ストッパー(呼び名が説明書にないので仮称)の取り付けが見える。

便座を下ろして座る。問題は便座と便器の隙間である。勢いよく放水すると、この隙間から外部に飛び出すのである。見事に飛び出す。ワシは六十路だ。角度30度が限界だ。でも時々このワシでも飛び出す。

これを設計したヤツが七十路(ななそじ)の研究者なら、角度25度で、礼儀正しくお辞儀して不覚はない。設計実験段階でも不覚を確認できなかったであろう。INAX社員の平均年齢が七十路、それならば許すが。

我が家はね、10人ほどでよく宴会をする。頻繁に利用されるトイレ、だから時々悲惨な目に会う。私は誰にも気付かれず、そっと紙で拭き取り作業をする羽目になることしばしばである。

ただ「お尻だって洗って欲しい」と「房便座」は気に入った。もう12年早ければ、お袋は死なずに済んだ。寒い1月のトイレで脳溢血で他界した。ここの立地条件はその家の一番環境の悪いところにあるし、とても寒いからねェ。

最近、自分のウンコが臭いと思ったら、脱臭カ-トリッジに埃が付いていたからだ。掃除したら解決した。なかなかの脱臭効果だ。

この機種は2年前に導入した。音もそろそろ慣れてきたか、「ガバデベガバゴボバカボコ、よ~し安心しなシッカリ流したかんなッ」という、安心感を与えてくれているような気がしてきた。慣れかなァ。バカバカゴボゴボ。

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