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2007年10月 3日 (水)

焼肉屋のオヤジはミュージシャン

うまい焼き肉屋でねェ。ここのオヤジとは、気心が通じるようになって、初めて、思ったほど偏屈でもないことが分かった。だがここまで来るまでがなかなか大変だった。ろくに話してもいないし、向こうも、特にこちらと会話するほどのことでもないから、無口でいるだけなのに。それでいてなにかしら疎外感が、2人の周りを包んでいる。だからなかなか話す切っ掛けがなかった。

忙しいと来たお客さんを断ってしまうことがあった。ここの親類が私の友人で、これらと予約して10人ほどで飲み食いしていたら、来店客があった。そうしたら、「今日はもう終わったよ」と一言。それ以外なにも言わない。お客のほうは、時間がまだ早いのに、しかも店ではみんな飲み食いしている。でも不満そうな顔をして帰っていく。それを見て、先入観でそう感じたのだろうか。

ここの焼肉はものすごく量が多くて、ホルモンを頼む時は、2人で一皿がいい。これを間違うと、お持ち帰りとなる。先日家族で出掛けた時は珍しく暇で、オヤジがノコノコ店に出てきて、ビールを飲もうかと話しかけてきた。私はホルモンで、家内と息子はいろいろ頼んでいた。オヤジさんと差しつ差されつしていいたら、私の頼んだホルモンが残ってしまったことがある。

大手の焼肉チェ-ン店の、量は倍で値段は60%ぐらい。そして味がものすごくいい。これをみんなに教えてやりたいが、店が込むと私が入店拒否されそうで、なかなか紹介できないのだ。2

このオヤジさんが、市のイベントになると街頭でバンジョウをかき鳴らして歌っている。私はこういう音楽が大好きで、身をくねらせて聞いている。これを見たオヤジさんと少し距離が近づいた。

最初カントリー・ウエスタンかと思ったら、ブルーグラスというんだそうだ。不勉強だが区別が分からなかった。

勉強のために調べてみた。

北米大陸へ移住してきたアイルランド・スコットランド・イングランドなどのケルト系やアングロ・サクソン系を中心とした西欧・北欧系の移民が持ち込んだ音楽、特にケルト民謡やヨーデルなどがアパラチ山脈やオザーク地方といった、いわゆるアメリカ北東部からアメリカ南部にかけての山岳丘陵地帯の農村などで様々な音楽の影響を受け、オールドタイム・ミュージック(Old-time music)やヒルビリー・ミュージック(Hillbilly music)と呼ばれるアメリカ民謡の基礎を形成する。 それが19世紀後半の鉄道網の発達、蓄音機(Phonograph)の発明、20世紀前半のラジオの普及になどにともなって北米大陸全土に広まり、その伝統民謡的な部分を保ち続け1940年代にビル・モンロー(Bill Monroe)等により確立された民謡スタイルの音楽をブルーグラス(Bluegrass)と呼び、逆に様々な音楽を取り入れ大衆音楽化して、変化し続けているタイプの音楽をカントリー(アンドウエスタン)・ミュージックと呼ぶ。出典・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

テンポのいいリズムが実に心地よい。これを「いちのみやタワーパークマラソン」で演奏したらどうかとフト思って交渉を始めた。マラソン前のランナーは、みんなウキウキしているから、波長が合うのではないかと思った。

オヤジさんは、「いいよ仲間に聞いておくわ」と言うから、一応の許可をもらったと思う。受付して、着替えして、スタート前までの時間を使ってはどうかと、いま市と交渉を始めた。

市当局に掛けあったら、OKが出た。そうだわなァ、河川敷の大会をいろいろ面倒見てやっているから。それと結構面白いアイデアがこの大会で生かされて、参加人数もドンと増えてきている。ここ3年でおよそですが、3300人、4400人、5700人と増えてきている。私のせいではないよ。事務局もみんな頑張っているからだ。

河川敷だからこそ楽しい大会を目指している。焼肉屋のオヤジさんのブルーグラスをみんなに聞かせてやりたい。

ところが、大会開催時間を聞いて断られた。このバンドのメンバーは、ブルーグラスという特殊性もあって、愛知県内に広がっていて、朝の7時半にはとても会場に入られないことが分かった。残念だ。いいテンポのリズムが会場を浮き立たせると思ったのに。

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