耐震検査に借り出された建築士の激務と行政の対応
知人の一級建築士が激務のために、寝こんでしまった。姉歯以来、耐震構造の申請の審査が厳しくて、申請が滞り、下請けや孫受けでは、倒産するとこるが出てきているという。
原因は、2006年6月に建築確認審査・構造計算適合判定の準備も不十分なまま、改正基準法が施行されたため、建築業界は大混乱に陥る事となり、住宅着工数は前年同月に比べ、半減する事となったという。
不動産会社(デヴェロッパー)は土地を仕入れたが、建物を建てられず、金利負担に苦しむ事となった。また、原材料費の高騰の影響もあり、住宅価格は高騰し、販売数は更に落ち込み事となった。建設会社も受注が激減した。
そして、平成21年度の決算を迎えられずに倒産をする会社が相次ぎ、日本はまた長い不況へ向かう事となった。(建築設計便利ネットより)
http://arc-structure.sakura.ne.jp/future02.htm
つくずく行政の対応がしゃくし定規で前に進まないと嘆く。一字一句の正確性を求められ、やり直しの連続である。40軒ぐらい入っているマンションでは、申請すだけで60万円かかるという。申請に不備があるとこれをやり直すだけで、この60万円を払い直さねばならないという。
確かに正確にして欲しいが、役所も責任逃れで、正確な書類を求めているんだろう。だが遅れるならば人員を増やしてでも対応するべきだろう。この遅れで倒産が出ているのは知っているだろうに。市ではこの資格を持っている人は少ない。だから民間に委託するしかない。この審査するのは、大手の建築会社の社員で、時給5000円、年間1000万円稼いでるという。
話しを聞くだけで、いま建築業界は大変なことになっていることを知った。
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