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2008年4月11日 (金)

豚足にかぶりつく グワゥオ~ッ

久しぶりに、近くの魚屋に寄った。

「オッチャン、マグロのいいのがあるよ」(本当はねェ、今が旬のホタルイカが欲しくかったのに)

「ああそれやって、一人前だよ」(イカがないかな~ァ、キョロキョロ)

店の中を、刺身を作ってもらっているうちに探し回った。そうしたら「ふじっ子」というシオ昆布が目に止まった。これウルトラマラソンの時によく食べたものだ。真夏の大会でね、汗をかくと塩分が不足する。そういうときの補充にと、エイドステーションでこれを提供してくれる。これが塩辛いと思わないで、おいしいと思うほど、汗をかいている。久しぶりにこれでお茶漬けをするか。2年ほど前、一人で遠くまでジョギングする時など、必ずウエストバックに入れていた。

この店に来る客の大半が、居酒屋である。だから置いてある商品を眺めていると、おつまみ系が多い。オヤ?豚足が有るではないか。「わが家の居酒屋さん」という商品名である。これもいいがねェ。手に取ると、骨太な豚足のカケラが真空パックで3個入って380円である。

その昔、友人が名古屋でアパート住まいをしていた。そこから2kmも行くと、名古屋の今池の繁華街があった。その中にある居酒屋では、いつもトン足がゴロゴロしていた。安上がりなツマミであった。さっそく購入すると、「オッチャン、できたよ」とレジから呼び出しが来た。

小さな店だから、奥から表通りまで、歩数で15歩もあれば、飛び出してしまう。表の歩道では、ここのジーサンが、道路に座り込んで、野菜を歩道に並べている。歩道を半分無断使用している店である。

夕方、これを温めた。焼酎のロックを飲みながら、食べる。これは相当にゼラチンが多くて、ベタベタして、焼酎の表面に脂が浮き上がってきた。口に付いた脂だ。

骨に付いた肉片を取ろう歯をむき出して、ウ~ッと唸り声を上げて、首をフリフリ骨をばらした。食べ終わったら、手をペロペロなめている自分に気が付いた。もう野獣と化している。闇夜に向かって、グワゥオ~ッと雄たけびを上げる。

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