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2008年4月12日 (土)

死について考えた、そして尊厳死を選ぶ

脳死の判定には、厚生省が「脳死に関する研究班」が示した基準がある。

  1. 深い昏睡
  2. 自発的呼吸の消失
  3. 瞳孔が固定し、瞳孔径は左右とも4mm以上
  4. 脳幹反応の消失
  5. 平坦脳波
  6. 以上の条件が満たされたのち、6時間以上経過をみて変化がないことを確認する。

である。私の母親が平成5年12月に突然倒れた。今まで4年間一度も医者にかからず、県から表彰されたほど元気だった。血圧が低いお袋だったが、寒いトイレで、急激な寒さで血圧に異常を来たしたんだろう、くも膜下出血で昏睡状態となった。3日間ほどは目を盛んに動かす仕草をしたが、以降は人生を全うするまでただひたすら眠り続けた。

MRIで脳の断層写真を見ると、日に日に悪くなっていくのが分かる。大変ショックだった。母の脳の中には、私たちの家族と楽しかった思い出が一杯詰まっていたのに、それがドンドン無くなっていく。何もしてやれない自分が悔しくて何度も泣いた。

この状態を毎日克明に記録した。これを知人の医師に知らせたら、もう亡くなっているという。

母の入院している病院は、脳死を知っていて、ゼスチャーだけの延命治療をしているだけである。簡単に言えば医療費稼ぎをしてたと思う。その証拠に、3日目から衣類を持って行っても、着替えしてくれなくなった。着替えに体を動かすと、血圧が極端に下がるという理由だった。

ところが、遺体がわが家に帰ってきて、その夜、急に布団が濡れてきた。おかしいと思い背中を見ると、頭から足の先まで床ずれ状態で、紫色になっていた。死に体に点滴を打ち続けていた、しかも尿が出ない状態では、水分は体内にたまる一方だ。それが床ずれたところから、一気にあふれてきたのだった。

これが単に死の時点を先延ばしにするためだけの治療、処置をする、要するに医療費稼ぎをするためだけの延命治療である。

この時の老人医療費は一日700円だから、遺族の負担はないから、医者のやり放題である。この集中治療の料金は一日約10万円であった。入院37日間で掛かった費用は、394万円であった。

集中治療室には1回5分、1日2回という時間制限で入室が許可された。ある時マクラもとに現在の母の状態を記録してある書類を見つけ、その中の自発0(ゼロ)を知った。それを問い詰めると、死の判定をするという。

これも病院の手口で、脳死状態の時に、人工呼吸器を付けると、心臓は動き、血色はよく、肌は暖かい。だが脳機能は停止している。この状態で呼吸器を外すと、体が大きくうねるようにケイレンをする。これを家族に見せて、これが自発呼吸なんですという。

実は私の知人の医師に聞くと、人工呼吸器で臓器に酸素を与えていたので、それを外せば、各臓器が酸素不足でケイレンしたということで、生きている証にはならないという。生物としての寿命がもう切れている。心臓を切り出して、特定の溶液に入れておくと、相当長く動き続けている。これは生きているとは言わないという。

現在でも、多くの病院でこの手が使われていると思う。これを知ってから、自らの死は自分で判断して、生前の用意しておく必要があると気づいた。

宗教、医学、政治、それぞれ個人的にいろんな考えがあって当然です。それでも死は確実にやってきます。突然にアナタの家庭を襲ってきます。私の知っている会社の社長が、もう一年ぐらい特別室で植物状態という。これは裕福だからできるが、一般では家族が持たない。そんな時、

  • あなたは、医療機関と渡りあえますか。
  • あなたは、高額医療を払い続けられますか。
  • あなたは、延命措置をされている間、心労に耐えられますか。
  • あなたは、自ら母親の人工呼吸器を外せますか。
  • あなたは、尊厳死を宣言できますか。

結局、医療機関まかせで、なにもできないかもしれませんね。判断するのはあなたです。

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コメント

自分は延命処置は望みません。いろいろな器具が、取り付けられるのでなく、自然な死を、と思います。母親の場合延命処置は、お断りしました、

投稿: きみこ | 2008年4月13日 (日) 13時57分

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