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2008年5月16日 (金)

酒と大福 ビールと羊羹

私が酒を飲む時は、たいしたツマミはいらない。ましてや大福や羊羹なんぞは、我が家を訪問したこともないし、しばらく拝んでいない。

小腹が空いたので、冷蔵庫を開いたら、なんと一口羊羹が出てきた。オホッ、家内が隠しているものだ。といっても隠しておいても誰も取らない二人暮し。そこでビール片手に少しかじってみた。私は意識的に甘いものは敬遠してきた。決して嫌いなわけではない。

もう24年も前のこと、体重が78kgもあり、血圧も少し高いから、ジョギングを始めた。お蔭で、10カ月で65kgに体重を落とした。あのころから間食と甘いものには手を出さなくなった。

ビールと羊羹でフト思い出した。ウルトラマラソンや長い距離を走るときには、コンビニは実に都合がいい。トイレ完備、飲食可、アルコール備蓄、店前に座り込み可、所によっては店内にイスとテーブルが完備している。

私たちマラソンクラブの旅行は、100kmぐらいの所を選択して、原地集合にする。そしてクラブ員は、各自の能力に合わせて、走って行く者、自転車で行く者、歩いて行く者それぞれ距離を工夫して現地に入る。

一宮→下呂110km、一宮→伊良湖岬130km、一宮→師崎90kmが旅行先である。

これを走って現地入りしたものだ。そして夕方6時より宴会に突入する。みんないい汗をかいているから、出来上がりの早いこと。2時間もするとダウンするものが続出する。寝てしまう。昼間の疲れがドンと出てくるからだ。

そこへたどり着く途中、コンビニでどういう訳だか甘いものが欲しくなる。ランニングで消費したエネルギーを、体が要求しているんだろう。そしてアルコールも欲しくなる。

下呂へは金曜日の夜スタートする。明け方、飛騨の手前の七宗町をPhoto通りかかる。ここにあるコンビニには、通るたびに入っていたから、留守番の若奥さんがよく知っていた。「また下呂に行くんですか。何でしたら車で送りましょうか」と私たちをからかう。

ランニング姿でリック背負って、朝方に店に入る人なんてまったくいない。深夜通して走って下呂まで行く変わり者は、そうとうに強烈な記憶に残るとみえる。そして大福と焼酎を買うと、「また気持ちの悪い食べ方するねェ」と笑われた。

どういう訳か、ウルトラマラソンのエイドステーションでも、大福やまんじゅう、アンパン、チョコレートなどの甘いものが出る。中にはワシの顔を見るなり、ビールがあるよと知らせてくれる。

だから足が遅くても、大変気分よくは知られる。心もウキウキ、アルコールでウキウキしながら走られたがねェ。

もう一度そんな走りがしてみたい。

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