ふとモスバーガヘ寄ってみた
もうすぐ昼である。少し腹が減ってきた。今日は息子が帰ってきている。まだ寝ているだろう。そこで通りがかったモスバーガーへ入った。今まで、ハンバーガーとかフライドチキンという、若い人の食べる所にあまり入ったことがない。息子の昼飯に買っていくことにした。
入ると昼少し前だが、若いカップルが二組、お持ち帰りの人が二組、子連れで来ている。そしてオジンが一人。これがワシじゃが、なにを食べていいのか分からんので、写真を見ながら、これとこれ、と指で写真をおさえる。
辛味テリヤチキンキバーガーとスパイーシーモスチーズバーガーである。座ると、もうなにを頼んだか忘れそうである。受付が二箇所でレジ方二人、キャベツや野菜などの調理方が二人、揚げ方一人、野菜やチキンをパンに挟み、袋詰め方一人、背中合わせでやっとなぐらいの店に、店員が七人もいるではないか。
この店は、それほど忙しそうに見えないが、それでこれだけの人員を抱えている。相当に人件費で食われるぞ。パンとジュース類でおおよそ600円~700円で安上がりな軽食店である。
「COCO壱番屋カレー」なんかは、2~3人でこなしている。もう少し配置を合理的にすれば、4~5人で十分こなせるのに。トヨタじゃないが、改善が必要だ。
どうも最近、小言が多くなってきた。思うように体が動かない。自分の思うように社会が動かない。自分の思うように人が気と使ってくれない。自分勝手な話だが、これで小言が多くなる。まるで落語の、小言幸兵衛である。
あれこれ文句を言いながら、どうもこのハンバーガーという食べ物は、食べにくくてイカンと、また別の文句をいう。パンが柔らかいので、中身が飛び出してくる。柔らかいのはいいんだろうけれど、つかむ力加減が難しい。だいたい袋の紙が薄すぎる。だからつかむとじかにハンバーガーが、抵抗する。
なれないワシは両手を使い暴れるハンバーガーに、「バーガー」と罵声を浴びせる。怒ったバーガーは、ボロボロとキャベツが吹き出す。ついでにハンバーグも飛び出して、手にべチョッとタレを付ける。力を入れると、袋が破れ、パンが破れて、指がブスッとパンにはまり込む。
食べ終わることには、口の周りや両手の指がベチョベチョだ。(クッソ~!)
「もうハンバーガーなんて大嫌いじゃ」と叫んで、口の周りを舌でなめ回し、指をシャブル。クソ~ッ、行儀が悪いったらありゃしない。マナーまで落ちてしまったがやァ。
でもうまかったがやァ。
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