東尋坊のサザエのつぼ焼きを食べ損ねる
五箇山で宿泊して、304号線で金沢へ入る。兼六公園に寄って、金沢から高速を使って、加賀で降りた。地図は高速道路でもらった「北陸自動車道」55万分の一である。昨日からこれ一枚。10万分の一を持つと、余計に分りづらく、ページを絶えずめくる羽目になる。地理が分かる人が側にいれば、そいつにめくらせればいいが、今日は地理音痴ばかり。
家内は新潟生まれ。この愛知県に嫁に来たとき、「へっ?ここの北はこんな方向ですか。新潟ではコッチでしたが」という始末。(これは単なる方向音痴ではなく、アホに近い)
お袋がブラジルの娘に会いに行った。ブラジルは南半球で、陽の昇る方向が北に出る。これで完全に狂ってしまったといった。約一カ月ブラジルにいて、こちらに帰ってきてからが大変で、時差ぼけと方向感覚が狂ってしまった。
太平洋側は海から陽が登るが、日本海は山から登る。でも、ワシは何にも感じんがなァ。ワシが変かや?
私が妹婦婦を尋ねて九州へ行った時でも、地図も見なくて、ほとんど感で運転して、渋滞をくぐり抜けた。それを地元に住んでいる妹婦婦が驚いていた。天気がよくて方向が分れば、何とかなるものさ。渋滞をくぐり抜けるのは、地元の車に付いていくが一番。(これ極意)
ところが今回は厄介だった。標識に従って入ると、その先にいくつもの交差点がある。それも十字路やT字路があるが、東尋坊への指示が出ない。これには参った。でも海の方角が分っているから、迷うことはなかった。
バッチシ東尋坊に出た。ここには何度も来たが、最近高いところが怖くなった。高度恐怖症ではないが、怖さを感じるようになった。先日高度恐怖症で、つり橋が渡れない人を、10分で渡れる方法をやっていた。これはその場でジッと立って下を見ているだけで、慣れが出てくるから、高度の恐怖心が消えるという。
帰り際、売店の前を通るときに、いい匂いに悩まされた。食べたい、「サザエのつぼ焼き」「イカ焼」「ホタテ焼」がごろごろしている。備長炭の上でごろごろしている。タベタ~イ!これだけは、じっとしていても慣れは出てこない。
この気持ちは、いつも悔やむのよ。会社勤めのころ、ここへ社員旅
行に来たときだ。バスが出るというので慌ててこのこの売店を通り過ぎた。いいイカ焼きの匂いが、今も鼻の中の記憶に残っている。中学校の時、伊勢に修学旅行に行ったときだ。金がなくてね、サザエのつぼ焼きが食べられなかったという、深層心理が今も左右しているのかもしれない。
今回は意識的に、食べると眠くなる。これから約200km以上運転しなけれがならないからだ。だから思い切り匂いをかいできた。
旅から帰ると、なんとイカ釣り船がいっせい休業だと?
食べ損ねたわ~っ。グヤジ~イヨ~ッ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。


コメント