オイ!ドラゴンズよ、どうした?妙興寺の日本一の竜を拝んだらどうだね
でも最近よう、交流試合になった途端に負けがこんできた。一度一宮にある妙興寺の出向いて、日本一のドラゴンを拝んできたらどうか?
ここにはね、天井画の油絵では日本一の竜がある。いま丁度、仏殿が一般開放されている。真下で寝っ転がってもカメラに納まらないほど大きい。仕方がないので、少し斜めに撮った。
『妙興寺散策』によると、「天井の竜」の項には、・・・鏡天井の大円の中に、五間四方にわたる竜が、珍しく洋画で描かれている。筆者は山喜多二郎太。・・・仏殿になぜ竜を描くかというなら、竜は雲を呼び、雨を降らすから、防火の意味するとも聞く。しかし、これは俗説で、本来の意味は、仏法守護を意味する。釈迦が成道のとき、菩提樹下に金剛座をくみ、我もし正覚を成ぜずんば、死するともこの座を立たじと誓われたとき、天竜鬼神みな歓喜して、清風を起し、そして釈迦が成道して、樹下から立ち、竜王の池辺に行ったとき、七日七夜、洪雨が止まなかった。このとき、竜王が出てきて、釈迦を七周し、仏を守護したという。竜は真実を護持し、仏法を守護する意味から来ているのであろう。・・・
画竜点睛にまつわる話が、大淵窟河野宗寛老師の談話を『一禅僧の自伝』より紹介しよう。
・・・昭和31年春頃からかかって、12月に完成した。天井を下ろして立てかけ、それに足場をかけて絵をかいた。絵の具だけで70万かかった。かき代はただじゃ。
いよいよ描き上がったから、「それじゃひとつ、画竜点睛をやろうじゃないか」というので、昭和31年12月16日、お経を唱えて、竹の一間半ぐらい竿に筆をつけて、竜の目の所へポンとこうやった。そうしたら、それこそ摩訶不思議、その大きな竜がうなった。
「ウオ~ッ」と。それこそ境内に響き渡った。
「老師はうまい演出をするものじゃ。一分違わずあんなに竜を鳴かした。どういう仕組みじゃろう」という人もあり、「そんな造作があるものか、あれは本当に竜が根性を入れたからだ」という人もある。
実は集落に響き渡る有線放送がある。その12時のサイレンで、これがウォーと鳴り出したというわけだ。ポンとやった瞬間に、うん良く鳴り響いたわけだった。・・・
こんないわれのある竜を拝んで、この後、ドラゴンズに頑張ってもらいたものだ。心入れて拝めよ、ドラゴンズファンよ。
アクセスは名鉄妙興寺駅(普通停車のみ)で降りて、南東500mにある。大きな寺だからすぐに分かる。大きな駐車場が、西側と南にもある。
境内のど真ん中にある背の高いのが、仏殿です。案内人がいるので、 説明してくださる。拝観料は要らないが、さい銭ぐらい上げなよ。
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