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2008年9月17日 (水)

橋の名前 「バシ」と「はし」

以前から気になっていた。一宮の大江川を見ると、全部の橋の名前が、「ばし」でなく、「はし」とついている。同じような疑問を感じた人が、こんな質問をした。その回答が、下記である。

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「名詞+名詞」で、一語の名詞になる、ということを濁音化が示しているのではないでしょうか。つまり、二つの名詞と解釈されるのを防ぐための濁音化。(日本橋・豊橋(橋)・青空橋・旭川(川)・江戸川・淀川など)
「形容詞(的語)+名詞」であれば、修飾―被修飾の関係から明らかに一語だとわかるので、手は加えない。(高橋・大橋・浮き橋・早川・荒川・大川など/例外:小川など)
「名詞+名詞」でも、ice creamのように意味上は形容詞+名詞になっている場合は、手は加えない。(唐橋など/例外:石橋・土橋(どばし)・かずら橋・どぶ川など)
「名詞+の+名詞」であれば、「の」が連体修飾の意味を表すため、同様に手は加えない。(虹の橋など)

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文法的な回答である。

こういう回答を求めたのではないと思うよ。このことを尾張の郷土史家のマイタウンさんに聞いた。

即座に「川が濁ると橋が流される。それを嫌って、橋の名前を濁らせないようにした」という。非常に納得できる回答だ。

だが、この人と歴史散策すると、まるでそのころの人に会ってきたような話方をする。そしてニコニコしているから、ウソこいているんではないかと思いたくなることがある。

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こんな風に自分の回りの橋の名前を見て御覧なさい。こだわっている川と意外や「ばし」を連発しているところもある。だから単なる地方の風習かもしれないが。

左上から右へ

   浜橋、神明渡橋、天道橋、日吉橋、花祇橋、

   須ヶ崎橋、花丘橋、花田橋、石野橋、大正橋

   向山橋、町屋橋、朝日橋、南石野橋、川田橋

どうですか。「ばし」といいたくなる綴りもあるでしょ?濁っていないんですよ。

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