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2008年9月 5日 (金)

世界のトイレ事情と排泄の処理方法

世界の12億人は野外で 衛生的トイレの不足深刻

2008年8月30日 中日新聞夕刊より

 世界で25億人が衛生的なトイレを使えず、うち12億人は野外で用を足しているとする世界の衛生設備の現状に関する報告書を、世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)がまとめた。

 報告書は「発展途上国では、不十分な衛生設備を原因とする感染症により、多くの子供の命が奪われている」と指摘。「このままでは『2015年までに、安全な衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減する』との国連のミレニアム開発目標(MDGs)の達成は望めない」と警告し、途上国支援の拡大など対策の強化を求めている。

 報告書によると、06年に衛生的なトイレを継続的に利用できている人は世界全体の62%。利用できない人の数は減少傾向にあるものの、全人口の18%に当たる12億人は野外で用を足すことを迫られているという。

 インドやパキスタンなど南アジアでは特に状況が深刻で、全人口の半数近い48%が野外で用を足しているとされた。

 WHOによると、衛生分野の目標達成によって得られる利益は医療費の削減や労働生産性の向上などで年間844億ドルと巨額に達する一方、「実現に必要な費用はこの8分の1程度でしかない」という。

 この分野で途上国への援助実績がある日本は、06年に「水と衛生に関する拡大パートナーシップ・イニシアチブ」を発表。日本の提案により、08年が国際衛生年に指定された。

 【不衛生なトイレ】浄化槽や洗浄設備などがなく、人が日常生活の中で排せつ物や汚水に接触する恐れがあるトイレのこと。下痢やコレラ、チフス、肝炎などの感染症のまん延につながり、発展途上国で乳幼児死亡率が高い原因の一つとされている。国連は2008年を啓発のための「国際衛生年」に指定し、衛生的なトイレの普及策の推進を呼び掛けている。

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椎名誠や言語学者・文化人類学の西江雅之さんらはこういう。排泄の処理に紙を使っているのは、世界の33%に過ぎない。砂漠では砂、小石のあるところは小石、川があれば川の水、縄や葉っぱもあるという。インドでは90%ぐらいが、今でも水で処理する。だから左手は不浄に手になるのかなァ。

ワシも飛び込んだ先に紙がない時は、水を流しながら手で処理をする。椎名誠がニューギニアの、トロブリアンド諸島では葉っぱを丸めてシュッと抉(えぐ)るそうだ。公園の葉っぱをちぎって真似て処理するときがあるが、よく失敗をする。なかなか葉っぱでシュッとはいかないヮ。

抉(えぐ)る技 ぱっと決めて 快(こころよ)し 野に咲く花の 肥やしとなるらん 泉峰(ワシの雅号じゃ)

西江さんは「紙があっても、尻の始末に使えるほどない。向こうで暮らすと、コロコロ切れるいいウンコになる」と言っている。

昔は穀物が多かったが、コロコロウンコでは拭かなくてもいい。今は練り製品が多いから、軟便になってしまい、コロコロなんてならないからなァ。朝から失礼しました。

いま納豆のネバネバから汚水を浄化する薬と装置が、後進国に進出している。先日、日経スペシャル「ガイアの夜明け」という番組で見た。泥水をこして飲んでいる人たちがいる。そこへこの薬と、プラスチックの桶で簡単な浄化装置を作り、飲める水にしてしまうという画期的なものだ。桶に砂や小石、炭などを入れ、この納豆菌(ポリグルタミン酸)を入れる。終戦後どこにでもあった井戸水の浄化と同じ手法だ。100gで2トンの汚水を清水に変えるという。(日本ポリグル社 http://www.poly-glu.com/product_information/index1.htm

もう一社 

川をトイレにしているその川下で、食器を洗い体を洗い川遊びをする。この納豆菌を練りこんだコンクリートで護岸すると、水が浄化されることが、実験で証明されている。素晴らしいものができた。(ビッグバイオ社 http://venturewatch.jp/20071213.html

我が家も買い置きしておけば、災害時に風呂水が飲める。

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