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2008年10月30日 (木)

国際郵便を追跡せよ

ブラジルに移民している姉から、パスポートを切らしてしまったので、再発行するには、日本の戸籍謄本がいるといってきた。

パスポートは有効期限は10年だから、意外と忘れやすいのだろう。持ったことがないワシは知らないが。

姉は日本国籍なので、日本の戸籍謄本がいる。こんなものは、大使館で代行して市町村から取り寄せないとできない人も出てくる。タマタマ日本に兄弟がいるからできる。だがこれでも相当に不自由する手続きがいる。

まず直系の親族が日本にいれば、代行して手続きができる。直系というのは、祖父→親→本人→子供→孫ということで、本人の兄弟はもう駄目だ。私は兄弟だから、戸籍謄本の取得するには、委任状がいるという。

そこで電話で、詳しく話して聞かせ、直筆の委任状と、本人確認用にパスポートのコピーを取り寄せた。

これを持って市役所に出掛けた。一通450円を3通取り寄せた。これを郵便局から書留で郵送することにした。郵便料金は300円と、かきどめ料金410円を支払、無事郵送した。

書留の控えに「国際郵便物受領証」が発行された。ここに「お問い合わせ番号「RR617●7●・・41JP」という番号が振ってある。これをパソコンで追いかけることができる。

  • 24日 10:30 ●支局 投函する
  • 24日 15:30  〃   発送
  • 24日 21:30 名古屋神宮支店 発送
  • 25日 6:45  東京国際支店 到着
  • 25日 21:05     〃    発送

ドンドン飛行機に近くなる。さてここから、海外の航空をどう経由して、どこまで追いかけられるのだろう。なにか郵便物と旅をしているような気になってきた。

念のために、ブラジルから来た国際郵便物の番号で検索してみたら、

  • ブラジルから成田までは不明
  • 21日 17:17 国際交換支店到着 成田国際空港支店 千葉
  • 21日 17:18 通関検査待ち         〃        〃
  • 21日 21:04 国際交換支店発送      〃        〃
  • 22日 15:10 名古屋神宮支店 発送
  • 22日 19:55 一宮支局到着
  • 23日       不在にため持ち帰り
  • 23日 20:13 お届け先にお届け済み

ブラジルから日本に入るまでの経過が不明である。ということは、日本国内は「日本の郵便事業株式会社」だから、この範囲で追跡できるが、国外は ブラジルの郵便事業だから追跡はできないのか?

今しばらく追跡をしてみよう。

今ブラジルは「日本移民百周年」のイベントが数々行われている。その一環として、記念切手が発行されている。

Photo 送られて来た書留には、2枚セットの切手シートで、左がブラジルの国土を背景に、第一回渡航した「笠戸丸」が波を蹴立てて航海している様子が書かれている。

右はブラジルと日本の国旗を橋渡しするように、折ツルが描かれている。

そのシートの背景には、盆おどりで太鼓をたたき踊る人と桜と移民した当時の人が描かれている。

盆踊りと桜、折ツルに、移民された人々の郷愁を感じる。

姉がこんなことを言った。今帰ってくると、もう帰りたくなるからなかなか来られないと。もう70歳を越えている。子供たちも巣立ちして、孫に囲まれて、自由な時間で、悠々自適な生活をしていると、ふと故郷をより強く感じるのかもしれないなァ。帰りたくないという言葉に、二度と日本の土を踏まないという決意で移民したが、こんなに、自由に行き来できる時代になり、家族同時にメール発信するということもできるし、いつでも電話ができる時代になった。、こんなことは思いもよらンかったであろう。だからよけいに、「帰りたくなくなる」という言葉に哀れさを感じる。

さて国際郵便はどうなったか。それが東京国際支店を出たまではいいが、そこから音信は途絶えた。どうもこの追跡は、国内までで、国外までは今開発中であるらしい。

いずれ、送った手紙と旅ができるのは、もう目の前に来ていることを知った。

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