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2008年10月 5日 (日)

紅葉は高級バスは避けることだ

そろそろ紅葉に知らせが来るころだ。

この近くでは、紅葉は養老あたりか、谷汲、足助まで出かけないと、いい紅葉は望めない。黄葉なら、祖父江町のイチョウが美しい。だが12月に入り、冷え込まないと見ごたえのある黄葉は見られない。屋台でギンナン食べながらビールもいいよ。

もう30年ほど前のことだ。勤めていた会社の社員旅行で、中禅寺湖へ紅葉を見に出かけたことがある。それも2泊3日という豪華な旅行であった。バスもそんじょそこらの湿気たバスではない。豪華なロイヤルサルーンというバスなんだ。今では当たり前にあるが、当時としては珍しかった。

後ろの席はシャンデリアがぶら下がっていて、コの字型にイスが設置され、真ん中にテーブルが設置されている。

各イスは360度回転して、足元はジュウタンのようなフカフカな敷物である。高速道路のパーキングに着くや、周りがのぞきに来るほどのバスだった。

いよいよ中禅寺湖に着いた。前面の紅葉が見事に広がっている。ところがこの高級バスの欠点が、ここに来て露見した。

このバスの運転席以外は全部、色ガラスであった。それがどうしたと言われるかもしれないが、せっかく紅葉を見に来て、色がくすんでしまった。紅葉を一度サングラスを通して見てごらん、どう見えるか分かるはずだ。

だからみんな、運転席に集中した。

ここで観光会社側に文句を言いたくなった。事実、旅行後に文句を言った。予算から観光会社が豪華バスを用意したんだろうが、紅葉を見るという条件が一気に崩れた。

紅葉でお出かけのせつは、くれぐれも豪華バスは避けるように御注進申し上げます。

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