« エッ?鳥がインフルエンザに | トップページ | 半寿があれば、もっとつくれる »

2008年12月13日 (土)

廃品回収で拾った本

今日は廃品回収の日だ。町内の回収場所に出かけると、なんと8冊ほどの古いがキチンとしている本が、函に入った状態で縛ってある。よく見ると図鑑のようである。

以前故伊藤一宮市長が書いた自費出版された本が2冊出ていたので、拾ってきて読んだら、戦後の一宮が実によく書かれてあった。こういうことがあるから、廃品で出された本をつぶさに眺めるのである。他所の町内まで出かけることはない。

今日拾ってきた本は、

  1. 世界の酒 ひかりのくに刊 農学博士 住江金之著 昭和38年(定価2800円)函付
  2. 高山植物 保育社 前沢秋彦著 昭和49年 (1800円)函付
  3. 戸隠の植物 信濃毎日新聞 丸山利雄著 昭和57年 (1600円)
  4. 原色花卉図鑑 上下 保育社 塚本洋太郎著 昭和37年 (各1100円)函付

これである。図鑑はいいねェ、眺めているだけで時間が過ぎて行くから。こういう高額な図鑑を買う気にはなれない。

白米10kgの値段から換算してみよう。現在は4576円する。

  • 昭和37年当時白米が980円だから、2200円の本は10274円の当たる。
  • 昭和38年、白米が1100円、2800円の本は11648円
  • 昭和49年、白米が2520円、1800円の本は3240円

結構値がついている。1万円もする本はおいそれと手が出ない。

まてよ、これって中古本ではいくらで流通しているだろうと、バカなことを考えた。

「スーパー源氏」で価格を調べてみた。そうするとなんと結構いい値段で売られているものがある。

1と3は流通していなかったが、2は1980円~500円。4は上下揃っていて4200円~2000円の値段がついていた。だから今日は6180円から2500円の拾い物をしたことになる。

さて、これをわが町内のどなたが捨てたんだろうか。手がかりを捜し始めた。山好きで、花好きで、酒好きということだ。酒の本をペラペラやっていたら、ブランデーの項に赤丸がついている。なんと高級な、ヘネシー5品種、マーテル3品種、ビスキー4品種、クルボアジェ4品ラーセン、レミーマルタン、サリニャック種等など。他にもウイスキーシーバス・リーアル、クイーンズ・キャッスル、ホワイト・ホース等にもたくさんの丸がついている。ワシの飲んだこともないものばっかし。

こりゃ、もうこの本の持ち主は判明した。この町内には2軒のT家があり、AクラスとBクラスのお大尽住んでござる。念のためわが家はH~Zクラスだからね。そのうちのどちらかだろう。他はこんな高級酒には縁がないからだ。せいぜい日本酒か焼酎だから。でもAクラスの人は山に行くだろうか、そんな時間はないはずだ。なにせ社長をやっていて、公の仕事もずいぶん抱えているからだ。

図鑑を開いたら、名刺が落ちてきた。見るとなんと思った通り、BクラスのT家の若旦那のものだった。読みが深いね。

こういう本に出くわすから癖になる。乞食を3日やったら止められんというからなァ。

これで年末の宝くじでも買ってくるか。

チョット待て!!2007年に芥川賞を取った『アサッテの人』諏訪哲史著がエライ値段ついている。初版本で帯付き上物で5000円だと(定価1500円)。ワシと、この諏訪さんは一番近い他人(マタイトコの子)という血族関係にあたり、しかも本人のサイン入りをもらった。恐ろしい。金庫にしまっておこっと。

ワシの友人に古本を商売にしているにが、チョクチョク家に遊びに来るからな。隠しておこっと。

|

« エッ?鳥がインフルエンザに | トップページ | 半寿があれば、もっとつくれる »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 廃品回収で拾った本:

« エッ?鳥がインフルエンザに | トップページ | 半寿があれば、もっとつくれる »