瓜姫の話
『嬉遊笑覧』喜多村筠庭著にこんな話が載っていた。
ーーー桃太郎と同類の話にて、老婆洗濯をしてあるところへ、瓜流れきたれば拾いとり、家に帰りて老父に喰わせむとて割りたれば、内より小さき姫出たり、いつくしき事限りなければ夫婦喜び、養いて一間なる内におく。姫生い立ちて織機(はた)をる事をよくして、常に一間の外に出ず。ある時、庭の木に鳥の声して、瓜姫の織たるはたのこしに、あまのじゃくが乗りたると聞こえるに、夫婦あやしと思いて、一間の内に入て見れば、あまのじゃく瓜姫を縄をもて縛りぬ。夫婦驚きてこれをたすけ、あまのじゃくを縛りて、こやつ薄の葉にてひかんとて、すすきの葉もてひき切って殺しぬ。今も芒(すすき)の葉のもと赤く染まりたるは、この血のあとなりという物語。
桃太郎とどちらが先なのだろう。おそらくは本ずく所は、竹取物語ではないだろうかと書いてある。ーーー
「瓜姫」を検索すると、いろいろな瓜姫が出てくる。
- 畑で取れた瓜から姫が出てきた。美しく育った姫を、守護代が姫を嫁にという。それをねたんだ醜い女が、瓜姫と変わろうとしたが見つかり、すすきの中で切り殺された。それですすきの根元が赤い。http://www9.plala.or.jp/riversite/otogi/uri.html
イヤハヤ調べて見るとものすごい数が出てきた。少しずつだが内容が違っている。
こういうものは、話しが出来上がって、伝えて行くうちに、ドンドン創作されて話に変化が出たんだろう。
言葉の伝承遊びと同じだと思う。そこに何かを教えようと、物語の中に組み込まれているんだろう。私のいえるのはそれぐらいの想像でしかないが。神仏でも宗徒に教えてはいるが、末端でケンカしている。教えが伝わっていない。
こんな記述がある。---「瓜姫」「赤頭巾ちゃん」とも粗筋の中心的な二項構成は「禁止」→「違犯」である。タブーは物語の最も代表的なモチーフだ。ドアを開けてはならないタブーに加え、言ってはならないタブー、見てはならないタブー、さらには飲み食いのタブーもる。西洋の物語ではもっぱら狼が人喰い役を引き受けているが、食べられるのは人の場合もあれば(「赤頭巾ちゃん」)、動物の場合もある(「おおかみと7匹のこやぎ」「三匹の子豚」)。また、未遂の話もあれば、食べられたあとで助けられる(蘇生する)話もある(グリム版の「赤頭巾ちゃん」、「おおかみと7匹のこやぎ」)。「瓜姫」は殺害で終わるから、ペロー版の「赤頭巾ちゃん」に近いといえる。リズミカルなことば遊びの部分も両者に共通する特長である。しかし、食べるのではなく、とりつくところ(憑依)は「瓜姫」の方が一層不気味な感じがする。
http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~morita/Culture/story/story2.html
という研究論文のようなものまで検索できた。
奥が深かった。チョット上っ面をなめただけだが。
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