さくら道ネーチャーランの忘れ物と大岡裁き
もうそんなシーズンか。私が参加していた「さくら道270kmウルトラマラソン」は、4月末であった。
ワクワクして走ったものだ。3回挑戦してとうとう荘川桜が超えられなかった。それがこの何年かは応援ばかりである。頚椎と脊椎を連続して手術したのが2007年5月と8月である。2005年ごろから走ることができなくなり、このころから応援ばかりであった。
でも多くの仲間がスタートを切るのを、見届けに出掛けるのだ。
今日もさくら道ネイチャーランが駆け抜けて行く。もうジッとしていられなくて、エイドステーションに出掛ける。
一宮の裁判所前には、木村さんが、横断幕を張り応援していた。彼
はランナーではないが、私より多くのランナーを知っている。ココはエイドステーションではないが、横断幕の下でランナーが記念写真を撮っていた。
ここから3kmほど北上すると、音羽公園がある。ここが正式のエイド
ステーションである。ここには多くの応援者が来ていた。私もここで何人かの友人を応援した。この人らは私のフルマラソンのスピードより早い。またそれを感じさせない余力がある。
大方応援を終えて帰ってきた。翌朝FAXが一枚届いていた。それを見ると、この公園を管理しているKさんからである。公園の花壇の掃除に行ったら、脚立が忘れてあるというのである。昨日の大会のもだというので取りに伺ったら、カメラマンが使う、高さが50cmほどの小さな脚立である。
さっそく大会本部へと思ったが、宛先が不明なので、白鳥役場へメールしておいた。
後刻返事があった。どうも忘れた人の心当たりがあるようだが、今まだ大会開催中なので、終わったら連絡を入れますという。
さてこの踏み台の値段を調べると、なんと格安で1680円。大方が2480円プラス送料1050円と出てくる。ただ定価だと3800円する。これ同じ製品だぞ。
さて送り返すとすると、宅急便で調べると、サイズは縦横幅の総延長で値段が決まるという。これは60×15×41=1160cmだ。それの送り先がどこだか分からないが、中部県内ならほとんど同一金額なので、1370円と判明した。
さてこの持ち主は、放棄するか送付を望むかどっちだろう。安いものなら放棄するだろうが、際どい判定を要求されるな。
こんな手もあるぞ。私が買い取る。本来欲しいものでないが、仕方がないので買い取る。安ければの話だ。もし1000円で買い取れば、忘れた人は、送料の1370円払わなくていいし、しかも1000円入る。そうすると2370円得したことになる。だが新品を買うことを思うと1000円ほど損をする。
そうか、大岡越前の「三方一両損」の大岡裁きがある。それと同じで、買いたくないものを1000円払った私と、忘れて結局1000円損した名も知らない人。まるで大岡裁きと同じではないか。と、勝手な計算と想像を掻き立ててくれる踏み台だ。
だか最終判断は送ってちょ、という返事で、着払いで送ってあげた。これにて一件落着!
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