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2009年6月24日 (水)

仙人になりたい

私が今読んでいるのは、『日本奇僧伝』宮元啓一著で、ここに仙人になるにはという話が出てくる。

まず、ーーー仙人が求めるものは、中国の道教では、仙人は、羽化登仙(人体に羽Photo がはえる)、不老不死の霊薬を求め、それを服する。日本では霊薬はほとんど出てこない。霊薬とは、水銀とかさまざまな薬草から抽出した幻覚発生剤、つまり今でいうドラッグ・麻薬である。ーーー

なんじゃ?大麻を吸ってもうろうとして幻覚の中で音楽に打ち込む、音楽家に多いのがこれだ。感性が高められるんだろう。そんなことしなくても、人体の中には、極度の疲労や、痛み、辛さで、脳からエンドルフィンが抽出される。これはノボカインとかモルヒネと同じで、麻薬効果がる。長い距離を走り続けると、幻覚症状を起こす。疲労を取ろうと盛んに脳からこのエンドルフィンを抽出して、人体を助けようとしているのだ。

激辛カレーでもそうだ、このトウガラシの辛さの中にカプサイシンというやつが、ヤケドを起こしたという信号と紛らわしい信号を脳に送ると、ヤケドをとめようと、脳から盛んに命令が下る。呼吸を荒げよ、鼻水を出せ、体中に汗をかかる。痛みを和らげようと、エンドルフィンが抽出される。だから何もドラッグに頼らんでもいい。

ワシなんか、ランニングをすることによりランニングハイ現象を感じている。100kmも走ったのに、一気に疲れが飛んでしまうことがあるし、これだけ走ったのに、なんて気分がいいんだろう。これがエンドルフィンが出た証拠である。ランニングハイをもうひとつの言葉で、第二の風ともいう。

激辛カレーを食べていると汗がどんどん出てくるし、鼻水も臆面もなく流れ出す。呼吸は速くなる。このとき、すでにエンドルフィンが出ている。そして恍惚とした顔でカレーを食べる。私がいまはまっているのは、ベトコンのハバネロラーメンである。ピーマンに似た激辛トウガラシ、ハバネロが、ブツ切りで投入されている。これがたまらん。こうなるともう中毒になる、でなく中毒である。

ーーー宗教で世界広しといえども、ドラッグを瞑想など宗教的異次元の世界へ跳躍の補助手段としてまったく使用しなかったのは、日本ぐらいだ。ーーー

オヤ?意外に健康的でしたね。

ーーー仙人になるには・・・陽勝(868年生まれの僧)

  • 五穀(米、麦、粟、黍=きび、豆)を断つ。
  • 五穀を断って菜っ葉の類だけを食する。

ついに一日に粟一粒を食するのみで、その他一切の飲食を停止するに至った。僧衣の代わりに、藤や蔓(かずら)のツルの繊維で編んだ粗末な衣を身に付けた。衣食への執着を完全に断ち切り、大いなる道心を起こし、無上正等覚(むじょうさいとうかく=さとり)を目指した。あとは住を捨て去るだけだ。ーーー

私の行く床屋さんの親父さんは華僑で、時々変な行動を取る。まるで修験者のように、一週間水だけで過ごす。そうすると体中の毒素が抜けるという。その顔も仙人のような長いあごひげを生やしている。ワシがするのは、アルコールを抜くときだけだ。それでも苦痛を感じるがやァ。一週間も抜いてごらん、恍惚としてくる(というか、もうだめ状態のモウロウとしてくる。まだ修行が足らん)

手っ取り早く仙人になるなら、ランニングをするか、激辛カレーや、ハバネロラーメンで、恍惚としたほうがいいような気がする。粟一粒では、あっぱりアワてるぞ。行き付けのハバネロラーメンの「中華料理キョンキョン」(一宮と尾西の境)へ出かけたら、なんと閉店になっていた。最近になって、森本の丹陽小学校の東に引越ししているのを見つけた。こんなところに隠れていたのか。

そろそろ仙人になるために、キョンキョンへ出かけるか。

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