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2009年6月26日 (金)

おバーちゃん先生が、僕に惚れた????

「最近あなたに会えないので、どうされたか心配していました」という。

「先生が朝起きるのが遅くなったんでないかね?年寄りはもっと早く起きなきゃ」

「私すは、5時のは起きていますだァ」

という会話は、近所の田中医院のおバーちゃん先生との会話である。2カ月に一度血圧の薬を貰いに行く。「食べ物は気を付けていますかね」「ハイ、先生の指導どおり、丼を止めて、ランチにしています」と笑う。この『おばあちゃんの薬箱』佐橋慶著・のような会話が好きだ。実に味がある。

「そんなに会いたければ、7時にここを通過しますから」Photo

看護婦さんが大笑いする。おバーちゃん先生は、ワシより10コぐらい上だ。

「実に黒いですね」と言われた。仕方がない。本当だから。9時から15時ぐらいまで、日に干しているから。飲み屋でも、「今日日海の漁師でもこんなに黒い人はいないよ」と笑われた。先日ネパール料理の店に入ったら、親しそうにネパールの店長がすり寄って来た。いい勝負であった。

血液検査をするというので、たぶん、もうそろそろやりたがるだろうなと思っていた。そこで、「人間ひとつぐらい悪いところがあってもいい。だが最近、どうも飲みすぎたと思ったら、ピタッと、一週間でも酒を止められるようになった」と告げる。自己管理ができる男を説明する。

これは自分でもすごいと思う。こうすると、γーGTPは一日60づつ下がる。一週間もすれば、確実にもとの新品に戻る。これを記録魔な私は、頚椎と脊椎の手術中、数値を控え続けて知った。節酒で一日30ぐらいは減る。肝臓に変な病気がなければ、これで立ち向かうのだ。と、勝手な解釈を述べる。

頚椎と脊椎の手術後の快復は、岐阜大学の動く広告塔になっているほどだ。

受付の看護婦さんが私を呼んでいる。会計の準備ができたのだ、何度も呼ばれていたらしいが、週刊誌の記事に夢中になっていた。しかし最近若い女性から声をかけられたことがないので、反応が遅くなっただけだが。(グヤジ~ッ)

病院を出て調剤薬局へ行く。店の前で自転車の鍵を掛けてから中へ入ると、もう薬が出ていた。「オイ何でわしの薬が分かった?」と言うと、「もう顔を覚えました」という。2カ月に一度しか来ないのに?

オレってなんの変哲もない顔だから、あごヒゲを生やしたほどだ。このヒゲでずいぶん助けられたし、顔が売れてしまった。もうコソッと彼女とデートもできない。

消防署、警察、コンビニ等には、すでに手配書が回っている。先日宅配が、家からずいぶん離れたところで私を引き止めた。配達があると言う。「どこへ?」「お宅です」「なんでワシを知っている」「アチラコチラで見かけますので、覚えてしまいました」というほど、顔が売れている。

おバーちゃん先生、ワシに会いたかったら、朝7時に病院の前を通るからね。

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