占い師の末期
詐欺で逮捕された音楽プロデューサーの小室哲哉容疑者(49)、証券取引法違反で公判中の堀江貴文被告(36)、休場続きで引退危機の横綱・朝青龍(28)。各分野で一時代を築いたものの今や人生の“どん底”を味わっているこの3人には共通点がある。みんな人気占い師の細木数子に「将来安泰」の太鼓判を押されていたのだ。
http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/naigai-2008112106885633/1.htm
こんな記事が出た。細木は一時の時流に乗ったが、いまや過去の人に成り下がった。あの時占ってもらった芸能人が、今ごろ腹を抱えて、笑っているだろう。放送局から出ろといわれりゃ、断るわけにはいかない。断るほど大物ならばいいが、小物は言いたい放題いわれて苦虫を噛んでいた人も多いだろう。
中には名付け親になってもらった人もいたはずだ。こういう人は完全に信じ込んでいたはずだから、今ごろ名前を変えるに変えられない。自分の愚かさに、ほぞをかんでいるだろう。
手相でも、万人が違う手相をしているが、その人たちの人生を誰が調べた?骨相で
も、人相でも、易、おみくじ、水晶玉、干支、星座。もうちょっと待っていて、そのうちに一番正確な「DNO相」が出るから。そうなれば、人生過去未来すべてお見通しになるから。
ーー平成6年2月23日午後5時頃、ハワイ・ホノルルの高級マンション32階の一室から出火。焼け跡から日本で著名な占い師・藤田小女姫さん(本名・藤田東亜子、当時56歳)の焼死体が発見された。ハワイ警察は、出火に不審な点があるとして小女姫さんの司法解剖を行った。その結果、小女姫さんの頭部に銃弾の跡が見つかった。このため警察はピストルで殺害した後、放火したとみて殺人および放火の疑いで捜査を開始した。ーー
という記事がでた。
自分の将来が見通せない。細木もそうだが、自分がこんなに落ちぶれるなんて思っていなかったんではないか。自分の一寸先が読めないのが人間だ。それにもてあそばれている人も多いのも事実だが。
大体こういう占いを信じたいときは、人生の岐路に立って方向を見失っているときだ。弱気が、占いを全面的に信じる一番危険な時期である。これが占い師をのさばらせる。言いたい放題の細木は、いまどうしているだろう。気になっていたがこれで安心した。オレの占いどおりだったから。
名古屋の栄で、二十歳代のとき、飲んだ勢いで一度手相を見てもらったことがある。「大器晩成」という一般的なご神託が下された。晩成を辞書で調べてごらん。晩年になって成就するとある。晩年とは、一生の終わりに近い時期、死に近い時期、年老いた時期とある。要するに死に際でしかないのである。うそこき。
占い師が明日大成功しますなんて言おうものなら、すぐに場所を変えないと、怒鳴り込まれる。明日この株を買いなさい。値が上がります。こんなことは絶対に言わないのが占い師。「近日的なことは禁句」が占い師の原則。
ということは、まだ大器になっていないということは、まだ死に際でないということ。ということはまだまだ長生きできると、いいほうに判断したい。
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