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2009年7月 9日 (木)

頚椎と脊椎の手術への不安が、アクセスを増やしている

この4カ月のアクセス総数が、33535件。この内4102件が頚椎と脊椎の入院体験記である。これはほとんどが、「頚椎」とか「脊椎」とかの単語を検索してきた件数である。

  • 手術の内容を知りたい 40.6% 「頚椎・脊椎 入院 手術」という検索
  • 費用を知りたい      33.9% 「頚椎・脊椎 手術 費用」という検索
  • どんな病気なのか     11.5% 「頚椎ヘルニア 脊柱管狭窄症」という検索
  • 病院を探している     8.5%  「頚椎 脊椎 病院」という検索
  • 後遺症とか術後は?   5.3%    「術後 経過 快復 運動 後遺症」の検索

これから判断するに、手術への恐怖心が相当に強いことが分かる。それがどんな手術で、どんな体験をされたかが、一番気になる。私の体験記には、恐怖をまったく書いていないので拍子抜けされるんではないか。同じ病室の人らに、「では行ってくるぜ!」と手術台に向かったからだ。手術後3日もたてば、院内をうろつきまわって、看護婦にイエローカードを突きつけられたほどだ。十分すぎるほど楽しんできた入院体験記である。

それと、手術に掛かる費用が、我が家の経済にどう響くかが心配になる。これは私も心配した。なんにせよ、私は年金生活者だったからである。高額医療控除についてあまり知らなかった。昔は立て替えてから後に返還されると、思い込んでいたからだ。今は前もって市役所の健康保険の係で『国民健康保険限度額適用認定証』の交付手続きすれば、個人負担分だけ支払えば済むようになった。これは大変ありがたい。

入院体験記を読んで、いきなりコメントが入り、相談されることがある。これは最近のことです。

---9月初めに手術を予定している63歳(男)です。痛み止め(ボルタレン)を使い、やっとこ数十メートル歩行。手術でよくなった、治ったという方のお話を探しています。お話だと、私と同様の状態からの手術。どの程度、回復されたのでしょうか? テニスなどスポーツができるようになりますか? 人によっては再手術、それでも改善しないという話も聞かないではありません。現在のご様子、もし聞けるならお教え下さい。名前、メルアド隠しているのではありませんが、バッドな回答を恐れてペンネームのみ書き込みました。どうか、よろしく。---

どう返事をしてあげていいのか、迷う時がある。皆さん匿名できますので、直接メールで返事するのではなく、返事を自分のブログにコメントとして入れておく。そうすると、他の人にも伝わるかもしれないという、淡い気持ちを持って返事を書いている。メールが来ないと落胆しないで下さいね。

どなたも、神経を触るような手術に、不安を持っておられるし、他人から色々失敗例を聞かされるからだ。私の場合も、わざわざ家にまで来て、「私の友人で下半身が不随になって、いま車イスに乗っている」という。話を聞くと、手術が15年以上前のことという。要するに失敗したという話は、患者さんが怒り心頭に走り、病院の悪口などをドンドン言うから、ドンドン伝わっていく。成功したという話は、患者も家族も、みんなホッとして、それ以上話が伝わらないのではないかと思う。

15年も前には、頚椎を手術すると、3カ月ぐらい土のうを首の周りに置き、首を固定して、骨がつくのを待っていた時代があった。今は金属で固定して、3日後には院内を歩ける。退院後3カ月ぐらいはコルセットをするが、それ以降は本人の意思しだいで、回復状態がドンドン変わってくる。

私が相談されると、いつも言ってあげるのは、

  • いい医師を見つけなさい。とにかく探すことです。尾張地区や岐阜の方なら、岐大の宮本敬先生を勧めます。私の担当医で、すでに何人か紹介させてもらった。おかげで全員快復されている。以前友人の友人が病院を紹介して欲しいというから、先生を紹介したら、なんということか、私らに黙って、病院に行かなかったらしい。後日それを知ったので、叱りつけてやった。失礼にもほどがある。人の好意を無にするなんて、実に腹が立つヤツだ。
  • 小さな整体や、整形等の病院では、この病気では、死ぬような病気でないので、診療を引き伸ばす傾向が強い。温シップをして、電気をかけ、マッサージ、鍼灸をするというのがどこにでもある治療だ。これは、単に治療を引き伸ばしているだけだ。できるだけ早く、大きな病院で、体を透き通るぐらい診てもらうことだ。その上で電気でもいけるか、鍼灸でもいけると判断することです。
  • 手術を怖がることはない。私なんか旅行にでも行くように、本を20冊だの、スケッチブックだの、カメラ、PCなどをカバンに詰め込んで入院した。今の医療機器は体の中が丸見えになる。レントゲン、CT,MRI全てが、格段に技術革新している。
  • 手術でも、時には内視鏡を見ながらで、失敗例はほとんどない。いい病院と医者次第ですよ。
  • 痛みのない世界は、それは素晴らしいですよ。
  • 手術後は怖がらずに、無理しないように無理して下さい。二度目の手術が怖くって、動くことをしないと、筋肉がドンドンなえてしまうからです。せっかく痛みが消えたのですから、今までできなかったことをやりたいですね。運動、旅行、散歩、園芸などなど。
  • 手術後の運動は、プールの中を歩く。これは腰への負担が軽く、運動量が多い。自転車でもママチャリは、いきなり腰へ重心が掛かるから、感心しない。マウンテンバイクがいい。前屈みで、腕に重心がかかる分、腰へ重心が掛からない。ただし転倒は絶対しないように。特に脊椎を手術したら、腸腰筋を鍛えてくれます。その他のトレーニングはhttp://training-navi.com/dir/weight/000041.html、これに詳しく書いてあります。自分にあった方法を見つけて下さい。
  • 頚椎や脊椎を手術したら、手術部分をひねる運動は、避けています。まだ少し恐怖心がある。こんな私でも。でもねェ、手術は千差万別、僕の担当医は「48手ありますケン」と言ったぞ。だから自分に合った運動を見つけることです

今の回復状況は、3年間ほとんど走れなくなった。私はウルトラマラソン(フルマラソン以Photo 上マラソン)をやっていて、160kmぐらいで、いつも腰痛が出てリタイヤしていた。好きなマラソンができなくなり、動ける方法を探し、マウンテンバイクに出合った。入院するまでの一年間で1万km走り込んだ。おかげで筋肉は衰えることなく、腰のじん帯を切除したにもかかわらず、腸腰筋がその代わりをしてくれている。何の不自由もない。

6月に頚椎と脊椎の手術2年が経ち、その回復を見る意味で、一宮から金華山山頂までの往復40kmウォーキングを敢行。腰や頚椎への違和感はなく、完全な回復を実感した。そこでまたマラソンを目指して、ジョギングを始めた。

だが、頭の中では40km先を走っているが、3年間のブランクで、走る筋肉と心肺機能の低下は、いかんともしがたい。初めからやり直しである。いま毎日、近所迷惑にも炎天下を5kmほど走っている。もし腰に違和感を感じたら、すぐにウォーキングに切り替えながら走っている。

あの人は100mも歩けなかったのに、あんなに回復して、と、友人や親戚で腰が悪い人があると病院の紹介を求められる。友人の友人の会社の同僚の母親が、腰が痛いので手術するという。そうすると、息子が「神経を触るような手術はするな」というので、相談に乗ってやって欲しいと相談を受けた。

そのときに、「痛みのない世界が、どれだけ素晴らしいか」と話してあげた。母親が手術して、今ピンシャンと生活して見えると喜んでいると、友人の友人から伝わってきた。これが一番うれしい便りだ。

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コメント

いつも楽しくブログを読ませていただいております。7/9の「頚椎と脊椎の手術への不安が、アクセスを増やしている」ですが、患者さんサイドから医療に対するこのようなポジティブな発言をしていただき、大きな励ましをいただきました。心より感謝いたします。私のブログからリンクさせていただきました。なお、最近遠方より来られた患者様はブログ「独りしゃべり」の私に関する記事を読まれ、安心して治療をうける気になった、と言っておられました。貴ブログの記事が、患者医師間のコミュニケーションが熟成する方向に、多大な貢献をいただいていると感じております。心より感謝いたします。

投稿: 宮本敬 | 2009年8月31日 (月) 23時51分

管理人さんは術後良好なようで良かったです。

私の場合、左の首、肩、腕の痛み、指先のしびれが続き、頚椎6/7番のヘルニアとのことで、保存療法の効果なく悪化していったので、最期、前方固定術をしました。
しかしながら、術後徐々に、左首・肩の痛みが戻り、
術後1年の今も苦しんでいます。
特に、固定下骨の付近の首裏の筋が、首を左に動かすたびにビッリと痛み、格闘する毎日です。

今では、ファースト・セカンドオピオニオン含めて、誤診だったのでは?と思ってます。

病院からは、
「タダの肩コリのようなもの」とか、「首を動かせなかったから、筋肉が衰えた」などいろいろいわれますが、実際の症状と納得いく説明はもらえていません。

米国の基礎医療では、神経は途中で圧迫された場合、麻痺や筋力低下はあっても、痛みが出ることはない、が常識になっているとのことです。

ヘルニアは誰にでも多かれ少なかれあるもので、大部分の慢性痛の原因は「筋肉の損傷病変」にある、と言われてるようです。

「筋筋膜性疼痛症候群」
http://www.jmps.jp/hospital

ヘルニアとか、頚椎・脊椎の変形と診断されたら、一度は疑って、このURLを参考にすべきと思います。

一度、手術で固定した骨と骨は、絶対にもとに戻せないのですから。

整形外科医が得意なのは、骨折などの明らかな損傷です。そして、日本の整形外科は、極度に、骨&神経の損傷モデル が好きで、内臓疾患やガン意外の痛みはすべて、教科書どおりのお決まりの診断で、すべて、骨・神経圧迫、のせいにしがちです。

頚椎症の診断でよく使われる、頭を圧迫して首を動かすテストは、首の筋肉が「筋筋膜性疼痛症候群」で病巣であるなら、全く同じテスト結果(首を動かすと肩・腕が痛む)になります。

日本では、体の40%を占める筋肉(レントゲン、MRIに写らない)を正しく「診ることができる」「治療法を理解している」整形外科医が、きわめて少ないと思います。
これは、大問題です。

投稿: たかたか | 2012年2月25日 (土) 00時57分

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