ハバネロラーメンの逆襲
「キョンキョンの逃亡先が見つかった」を書いてから、しばらく行っていなかった。
久しぶりに辛いものが食べたくなったので、キョンキョンへ出向いた。もう顔も覚えてもらっているはずだ。12時少し前に店に行くと、これから客を飲み込むところで、空席が目立つ。
先回はベトコンラーメンのハバネロを頼んだつもりが、そうでなかったので、今回は「ベトコンのハバネロ」をキチンと注文した。
先客の一人が、同じハバネロを頼んでいる。いい音をさせながらズルズルすすっている。ハバネロをあんな勢いですするということは、相当の達人だ。
出てきたラーメンがやけに赤く感じるのは、最近激辛から遠ざかっていたからだろうか。すこし気後れ気味にハシを出す。この初手がいけなかった。気後れがいけなかった。喉を通過する激辛が、気管支を刺激した。あらぬことに、あってはならないことに、コホッ!と一つセキが出てしまった。
激辛党を自負する人間が、セキを恥と思わねばならない。涼しい顔で食べるのが、激辛 党に籍を置くものだという決まりがある。
一度出したセキで面子をなくし、店側のキッチンから「それみろ」という嘲笑というか、あざ笑、冷笑いが冷めた目の中に見たような気がする。「だから、逃亡先なんて書くからだ」と言われたよううな気がする。
何度もセキが出そうになるのをこらえて、すすらないように、モグモグと口に押し込む。ズルはいけない。むせてしまうからだ。
ベトコンはニンニクが多いから好きなんだが、今度ばかしは、そのニンニクが小憎らしい。やっと食べ終わって、「キョンキョンの逃亡先が見つかった」に結構アクセスがあるという話をして、敗戦をした言い訳を言って外に出から、猛烈に鼻水と汗が出てきた。
惨めである。
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