« 手術に恐怖心がない、能天気な男 | トップページ | なんと、私のブログを読んで妙興寺へ »

2009年10月31日 (土)

タマゴ掛けご飯

先日、東海ラジオの「かにタク言ったもんが勝ち」の中で、「純喫茶・谷村新司」というコーナーがある。ここで、タマゴ掛けご飯をする場合、どうやったらおいしいかということを話していた。

そんなものは、別の器にタマゴを割って、その上からしょう油を入れて、ご飯に掛ける。それだけだ。ただ昔とずいぶん味が薄くなったように思う。昔の味はどこにいった。そこで考えたのは、昔はタマゴというのは貴重品で、しかも家族が多いたら、1個のタマゴを5人で分け分けして食べた。だから少しだけご飯にかけて、よくかき混ぜて食べてみた。

昔の味は戻ってこなかった。ならばと、半熟にしてやったり、しょう油を濃い口にしたりと、あれこれやってみたが、どうにもあの鼻の奥に感じるタマゴの匂いと濃厚な味が違うのである。

これはもうタマゴしかないと思い、この近くに浮野養鶏場へ出掛けた。この養鶏場で産み立てタマゴを販売していPhoto_2 る。それを買ってきて、別の器にタマゴを割りしょう油を入れてご飯に掛けた。なんと昔の味がそのままでてきた。ということは、タマゴそのものが違うということだ。

普通集荷する場合は、タマゴを洗浄するというが、ここはそれをするとタマゴが死んでしまうので、洗浄しないという。タマゴが呼吸できなくなるからだという。スーパーで購入する場合は、仕入れてから日にちが多少遅れる。この間に味を落とすらしい。

ラジオで言っていた方法は、ご飯にまずしょう油を掛けてよくかき混ぜる。(へっ?こんな方法なんてまったく思う付かなかった)

それからタマゴを入れて、かき混ぜるという。

さっそく挑戦したら、なんていうことか、同じタマゴでも味が変わってくる。これを当たり前と思っている人が、ラジオを聞いて「当然でしょう」という反響があった。そうなんだ、食事の作法なんてそんなに変えられるものでない。タマゴ掛け一つにしても、ご飯にしょう油を掛けてからという発想は、人に教えられないとなかなかできない作法だ。

それならば、浮野養鶏場の新鮮タマゴで、この方法で食べたら、昔、庭先で産んだタマゴで、タマゴ掛けご飯をした味が戻ってきそうだ。昔は田舎の親戚から、産み立てを、饅頭の箱にもみ殻を入れて、その中にタマゴを埋め込み、大事に大事に持ってきたものだ。

そういえば、所ジョージの「所さんのそこんトコロ」という番組で、タマゴの黄身の色は、食べたものの種類で、色が濃くなったり薄くなったりするといっていた。黄身の色が濃いほうがおいしく感じると消費者は思う。そこで紅花をエサに混ぜ込んで食べさせると、黄身の色がウンと濃くなる。色の濃いほうを選ぶ傾向が年々強くなってきている。そこで、黄身の色を調整する専門家がいることを紹介していた。要するに食べ物になにを調合するかという専門家である。

実験として、定期的に食べるものを変化させて生ませたタマゴが、なんと虹色タマゴになる。茹で上がったタマゴを切ると見事に虹色であった。これは薬品で色を変えたので食料としては今は出荷できないが、そういうことができるということを知って驚いた。

近い将来、誕生日に虹色のゆでタマゴが食卓に登るだろうね。

ここ一宮はモーニングサービスといって、喫茶店で朝コーヒーを頼むと、パンとゆでタマゴは当たり前。これにサラダやゼリー、茶碗蒸し、バナナなど色々工夫して各店が競っている。それでいて値段は350円前後。だからこの養鶏場には朝から喫茶店の店主が、どっと押しかけてくる。店は朝から大繁盛している。もちろんタマゴだけでなく野菜などの販売している。

昔はここを通るときには、息をつめて通るくらい、鶏糞の臭いが強かった。だが今は、大きな工場の中で流れ作業でタマゴの生産をしている。しかも臭いが外に出ないように管理されている。昔のような鶏舎で、オープンではないからだ。

急に玉子かけが食べたくなった。浮野養鶏場へ出掛けるか。そういえば子供が小学校のときに、試験前になると、ここで売っている双子タマゴを買ってきて、それを食べさせる。そして、「君はなんて運がいいんだ」と、からかってやったものだ。

もう一つ、ここの喫茶店があり、簡単な食事もできる。ここの親子丼がうまいんだ。産地直送の玉子を使っているからだ。

|

« 手術に恐怖心がない、能天気な男 | トップページ | なんと、私のブログを読んで妙興寺へ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: タマゴ掛けご飯:

« 手術に恐怖心がない、能天気な男 | トップページ | なんと、私のブログを読んで妙興寺へ »