名古屋シティーマラソン、10kmコースの給水係奮闘記
前日の天気が嘘のように暖かい快晴の天気になった。参加者は15000人、10km参加者は6000人である。
朝7時に一宮の九品寺公園に集合した13人が、2台の車に分乗して瑞穂グランドに向かった。8時半に犬山走友会、一宮走友会連合総勢36人が集合して、名古屋スポーツ事業団と愛知陸上競技協会と、給水地点の御器所へ地下鉄で移動する。




ここにはすでに、給水に必要な物資が、スーパーヤマナカさんのお店の前に配達されていた。このスーパーさんには、いつもランナーに出す水を提供していただいている。実に気前よく提供していただいて、感謝感激である。
- 紙コップ 1万個
- 可燃ごみ袋 50
- 不燃ごみ袋 20
- ホース 40m×2
- ヤカン 16
- バケツ70L 10
- ふきん 10
- ゴム手袋 40
- カッパ 40
- 布テープ 5
- テーブル 16
テーブルを等間隔に並べ、バケツに給水し、まずは10時にスタートした陸連登録者のハーフの応援をする。さすがに足音がしない。サワサワとランナーが通り過ぎる。先頭集団はほとんど外人である。先頭はゲディオンは圧倒的な強さで、この5km地点で2位以下をグッと引き離している。
今度は一般ランナーが3500人通過する。この給水地点で水が欲しいのか、横目でにらんでいく。気持ちはよく分かるが、ハーフの給水は1kmほど先だ。もう少しガンバレと声援を送る。
全員通過すると、いよいよ戦闘開始である。一斉にテーブルを道路に出し、コップを並べ給水を始める。コップには半分ぐらいヤカンで入れる。テーブル2本に70Lのポリバケツ1個を配置、そこからヤカンで水を汲み上げる。
もう先頭が来るという広報車が通り過ぎる。あせるなァ、なんとなく不安を感じる暖かさだ。こんな日は、相当に給水をしたがる。先ほどにハーフのランナーが、横目ににらんでいった気持ちがよく分かる天気だ。
先頭が来た。10kmの先頭集団は給水などしない。でも、段々と手を出してくるランナーが増えてきた。最初のうちは手渡しをしていたが、もうそれどころでなくなった。
最初のうちはランナーの中に知人がいないか探していたが、もうテーブルのコップとヤカンしか目に入らない。コップ用のゴミ箱をテーブルの間に置かれたから、それを目掛けて投げ捨てるコップの残り水がもろに私に掛かる。始まっていくらもしないうちに、シューズは水浸しである。
ゴミ箱を設置しないようにする意味は、選手が蛇行するから、かえって選手同士ぶつかる可能性があるので、道路に捨てっぱなしのほうがいい。だから走る選手が踏み潰すコップが、パコンパコンと音を立てて道路はにぎやかだ。
もうテーブルの上のコップが何もなくなるほど、給水が激しい。こんなに忙しい給水は近年になかった。アッという間の20分が過ぎると、急に給水するランナーがなくなっていく。まるでバッタの襲来だ。
選手があらかた過ぎると、後ろのほうからテーブルを片付けはじめ、最後は先頭のテーブル1つにして、ドンドン片付けるから、実に手際よく終了する。みんな一様にホッとした表情になる。
また地下鉄で会場に戻り、ラクビー場で支給された弁当をいただき解散である。
スポーツボランティアは会場付近と給水、救護活動の470人はみな無給でがんばっている。走路員は確か2000円ほど支給されている。だがこの大会は資金的には豊かではない。この大会に15年前にかかわったとき、無給のボランティアを提案した張本人が私だ。
この給水も、こんな忙しい場所を誰に任せたらいいかと、市教育委員会が悩んだ挙句、私が指名された。この大会に色々提案をしてきたこんともあり、口数の多さが災いしてしまった。でもいつも言っていることだが、
地元のランナーは、地元の大会を支えてやって欲しい。その分他所の大会を楽しんでくればいい。
これからいよいよマラソンシーズン到来だ、毎月何かの大会の世話に3月まで追われる。
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