旅籠って、なぜ籠が付いている?
電子辞書を調べると、いとも簡単に回答を得た。
ーー宿屋。旅館。もと、旅行用の食物や身の周りの品を入れた容器、またはその食物。元来は馬の飼料を入れたかごの意。ーー
これで終わり。面白くないなァ。
ふと思いついた。『嬉遊笑覧』喜多村寰筠庭著があるではないか。この第三巻に記載があった。
ーー旅籠は、もと『和名抄』に、「篼(はたご)、飼馬籠也。波太古(はたご)。俗に旅籠の二の字を用いる」とある。これも鷹の餌袋のごとく、くひ物を入れて、旅に用ひし故、旅籠と書しなるべし。『古昔物語』廿六第十九語、旅の宿のことをいふ処、「旅籠、干物など食て寄伏(よりふし)たるに云々」あり、旅籠に入しかれ飯(いい)なり。(『宇治拾遺』八巻、猟師射仏の条に、「餌袋に干飯など入てまうでたり」)。後世これによりて旅店を「はたごや」といふ。ーー
旅という字は絶対に「旅籠」の「はた」とは発音しないもんね。「波太古(はたご)」は変体仮名で、旅籠は当て字であった。「篼」が漢和辞典にはない。でも竹を取ったら、「兜」でてきた。この意味は人がかぶとをつけた形。意味に包むがある。要するに竹籠の意味かもしれないと勝手に想像している。
そこで漢和辞典で「旅」を調べてみた。なんと旗の下に集まる人という意味があった。何でも調べてみるもんだなァ。
中国旅行に最近、身近な仲間がドンドン出かけている。19800円で4泊5日だぞ。中国に赴任している友人にメールしたら、「うそ!ワシが中国を往復すると6万円もかかっている」という。どうしたらこんなの安く済むのか不思議だ。
いったヤツに聞くと、どうも強制的にいろんな土産物屋・足マッサージ、サーカスにドンドン連れて行き、ここで金を使わせる仕組みらしい。旅行社はそこからリベートを稼いでいるようだ。バス2台で60人、旗に従って移動しているらしい。
やっぱり旗にしたがって旅をするというのが、古来からの習わしか。
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