「はだか祭り早駆け」、とうとう断念することになった
はだか祭りを始めたのは、平成5年、近くのT撚糸(株)が、国府宮のはだか祭りの奉納餅つきをやっていた。
どうも、ついた餅を食べる人は多いが、つきてがいないと主催者が嘆くのを聞いて、わがランニングクラブから応援を出すことになった。体力には自信があるものばかり。
奉納すれば、はだか祭りの本番にも参加した。こんなのが続いた。こんなことなら自分でもできる。そこで考え出したのが、一番長距離を狙った参加である。往復はだかで15km走る。
平成10年、「スーパー銭湯湯の森(平成18年に閉鎖)」で風呂に入り清めてから、ふんどしを巻き、車で我が家まで移動。ここで軽食をとり、ここから真清田神社を経由して、本町通りを突き抜けて妙興寺から稲沢に入る。稲沢は町中がはだか祭り一色で、会社も休みにするぐらい熱が入っている。ところが一宮はまったくはだか祭りと無関係だ。だから本町通りをはだかで走るのはものすごく恥ずかしい。みんなの目線が尻に突き刺さる。自然にうつむき加減になる。
11年から新聞で募集をかけた。反応はよく11人となった。12年には新聞の取材を受け、大きく新聞に載った。こんな調子で、毎年事前に今年は何人参加で、平均年齢はという取材がはいる。そして当日写真を撮るとすぐに電送すれば、地方版の締め切りに間に合うということだ。
17年には25人という集団になった。しかもウルトラマラソンをやっている健脚揃いになり、勢いはますます凄みを増した。遠くは静岡や京都からの友人らが参加してきた。
このごろになると、毎年新聞社やテレビが報道してくれるようになり、地元稲沢でも名が売れてき
た。「無名会ランニングクラブ」の旗と、「お祭り隊てんつく」の旗を掲げて走りこんでいくから、「あの集団は、一宮から走ってござった人らだ」と。17年には名古屋テレビのデレクターから取材をしたいというので、事前の準備段階から本番までが大々的に報道された。
ところが長年、長距離ばかりやっていて、18年には腰痛が悪化し、はだか祭りは一時中止をしなければならなくなった。そんなころ、「スーパー銭湯湯の森」が経営難になり閉鎖した。
19年5月に頚椎・8月に脊椎の手術を連続して行なった。以来リハビリを繰り返し、なんとか走られるようになってきた22年、スーパー銭湯が経営者が変わり、「楽だの湯」として再開した。ならば「はだか祭り早駆け」を開催するべく動きかけた。
まず中華料理「民」の予約をとった。ずいぶん早い予約だが、スーパー銭湯「楽だの湯」から料理屋まで3kmほど離れているから、バスで銭湯まで迎えにきてくれて、駅まで送ってくれることが条件である。さてそれでは念のために銭湯へ了解を求める必要がある。25人ぐらいの集団で、脱衣場でふんどしを巻き、ロッカーの鍵を預かって、改めて走り終わってから再度風呂に入る。この手間をかけるからだ。
一度説明をして返事待ちになっていた。ところが1カ月たっても返事がない。再度出かけて店長の説明をしたが、また返事がない。何度も電話しているうちに、嫌気が差してきた。そこで料理屋の方に断り、銭湯へ断りを入れたら、こんなことを言った。
「一般のお客さんに迷惑になるから、こういうイベントには協力できない」という。25人来れば二回入るから50人のお客ができる。損な話ではないはずなのに、なんとなく肝っ玉が小さいのだろうか、それともはだか祭りそのものをご存知ないのかもしれないなァ。一般に入湯者にどんな迷惑が掛かるというんだろう。
たぶん事前の許可を取ったのは私だけだろう。当日いきなり入ってくるはだかの集団にどんな反応をするんだろう。見てみたい気がする。長年やってきたイベントがまた一つ姿を消した。
長い間楽しませてもらった「はだか祭り早駆け」は、当日我慢できずに、他所の町内から
参加するだろうなァ。祭り好きには困ったものだ。
この時期になると、「難追い布の書き方」を検索されてくる。もう一度過去に書いたブログをご覧あれ。これを見るだけでワクワクしてくる。
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?id=56159951&saved_changes=1&blog_id=116845
そういえば、4月3日には桃花祭という馬祭りがある。今年と来年は土、日になるから参加できる。これも激しい祭りだ。楽しみだ。
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