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2010年3月30日 (火)

釣り師さん、テグスの意味は?

よく釣り番組を見る。テレビでは土曜日に集中している。だがしかし、最近は「GyaO」http://gyao.yahoo.co.jp/で、いつでも見られるのがいい。

番組で「てぐす」という言葉がよく出るが、意味が分からん。そこでお気に入りのSONY電子辞書を開く、というより打ち込む。

---《天蚕糸》「てぐすいと」の略。釣に使う白色透明の糸で、風蚕(ふうさん)の幼虫の体内から絹糸腺を取り、、酸で処理したもの。まァ現在ではナイロン製だが。

この製造過程を事細かく書いてあるので紹介する。

『嬉遊笑覧』喜多村寰筠庭より

ーーー釣り糸に用いるテグスは弓弦にたとへて手グスネの意なるべし。ーーー

なるほど、弓の弦からきているのか。製造方法が同じなんだ。

ーーー本邦(日本)には楓の自生なし。栗または孛落葉(?たぶん桑のことではないか?どこ探しても出てこない)などに生ずる毛虫、色青く毛白きが、大きさ二寸或いは三寸ばかり、四、五月、腹中透きとおりて見ゆる時、糸を製するべし。ーーー

どうもカイコではないようだ。カイコは毛が生えていない。分からん。

イカン昔の読みでは話が通じんから、今風に書く、

ーーーそれをとらえ、油を暖め、ぬるんだところへミョウバンを少し入れて、その中に虫をしたし、酢を少し加えて虫の首を破り、糸を引き出す。板の上に釘を打ちつけ、それに糸をかけて虫をつかんでそろそろ引けば糸が長く出てくる。虫が大きければ糸も長い。糸は板について平たくなるが、乾くにしたがって丸くなる。これは薩州または信州でも造っている。ーーー

まァ、よくもこんな面倒なことを生きるために、考え出したんだな。この絹糸はもともと水に弱い。これを何とかして、水にも強い糸にしたいと思ったんだろう。そこに登場したのが防水性の強いミョウバンである。

賢いなァ。

このミョウバンは、染色剤や防水剤、消火剤、皮なめし剤、沈殿剤などの用途があり、古代ローマ時代から使われてきたというから、流れ流れて東洋に来ていたんだ。

恐れいいりました。

オイ、チョイ待ち!ワシも入れてちょッ、と文句を言ってきたのがいる。『なるほど語源事典』山口佳紀著のこんな記述が出てきた。

ーーー「手薬楝を引く」(てぐすねをひく)=準備万端整えて、待ち構えること。通常は「手薬楝を引いて待つ」という。「くすね(薬楝)」は松ヤニを油で煮て練り混ぜた粘着剤で、弓の弦などに塗って強くするのに用いる。そこから、戦いの前に、クスネを手に取り、弓に塗って、十分な態勢で待ち構えること。ーーー

大海に舟を出して、ここぞという所で竿を出す。テグスが海に吸いこかれていく。当たりが来るのをジッと待つ。この感覚がなんともいえない。これを「手薬楝」(てぐすね)を引くといえば、つながりが出る。(アハッ!ごり押しみたい)

そうか、テグスはアッチコッチで活躍しているのだった。

オイ!ゴリが釣れた~っ。やったね。実は釣れたのは、「ごり押し」のゴリを探していたら、この「ごり」は、魚のゴリで、こんな記述を釣り当てた。

ーーーゴリラじゃなく、ゴリという魚です。
ハゼ科の淡水魚(カジカ)につけられた名前ですね。
この魚は吸盤で川底にへばりついているため、獲る時は力を入れて川底を削るように網を引かなければならず、その様子が強引な物事の進め方に似ているということで「ごり押し」と言うようになったそうです。ーーー

テグスからゴリを釣り当てるまで、長らくお付き合いありがとう。最近こんな記事ばっかし。

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