町のど真ん中の、限界集落の老人たち
暖かいので、日課のマウンテンバイクで外に出ていた。町内に帰ると、皆外で街路樹、植木や花壇に水をやっている。
Gさんには久しぶりに会った。歩道にせり出した植木鉢に水をやっている。ご夫婦とも元気という。
一人暮らしのMおバーちゃんが、街路樹に水をやっていたので声をかけた。先日「限界集落」で、町内行事が行き詰る時期がもうすぐ来るとの警告を、私個人の責任で、各戸配布した。これに痛く反応して、早々に実行して欲しいという。
早くやりたいが、現町内会長が臨時総会を設けなければできない話で、1年ぐらいかかると話す。私の提案は、昔から若さゆえ、町内に色々行事を設けてきたが、それが高齢化で苦痛になってきた。これが限界集落現象である。
- 限界集落とは、町内の総人口の中に65歳以上が50%を越したときに、自治体の維持が限界になることをいう。
今回、町内に警告を鳴らす意味で、徹底的に行事を減らして、量から質へ変更すべきだと訴えた。
私らが話し込んでいる向こうの方で、Iさんと町内のうるさ型のHさんが立ち話をしている。Hさんが盛んにコッチを気にしている。この人とはいたるところで衝突する。要するに正反対の性格をしているということだ。年は私より10歳ほど年上だ。町の要職に絶対に就かず、しかも、自分より年上の未亡人に平気で大役を押し付けるほとだ。
しかも大役を引き受けた人の後ろで、あ~しろ、こうしろと指図することを好む人だ。挙句に、かき回すことがお好きなようだ。だからいま町内で孤立しつつある。情けない人だ。
その話相手のIさんの奥さんが、街路樹の掃除をしている。私に声をかけてきた。この人も口うるさいが、悪い人ではない。頭のいい人だ。ここで私が参加している小冊子の話になった。私の記事の購読者だ。
酒屋に寄る。今月分の焼酎を頼んでくる。アルコールが切れると手が震えるからと言って、早く届けるように催促した。
この帰り道、横断歩道でばったりうるさ型のHさんと会った。挨拶すると、聞こえない振りをして黙って行ってしまった。なんという了見の狭い人か。
家に入るときに隣のオバサンから声を掛けられた。「アンタァ、あんまりがんばり過ぎないようにせにゃ」という。(何を言うか、あんたのオヤジがワシに「なんでこの町内はこんなに行事が多いのか」と文句を言ったのを、あんたも聞いていただろうが)
誰のためでもない、あと5年も経てば各行事、町の役員が身動き取れなくなる。その時になっては遅いから、問題を提起したのに。分かっちゃいないなァ。
私の動きに連動して、近くの2町内が動き出した。私が出した「限界集落」のことを町に配布したチラシを欲しがった。ドンドン周りから攻めて全体が意識改革しないと、学区連が気が付かないだろう。
老人ばかりいる市内地区と、郊外のマンションや団地は若い人が固まっている所とが、極端だから、連区の動きがなんともギクチャクしているのはそのせいだ。
短い時間だったが、町内の現状がなんとなく把握できた。期待はしているが、関わりたくないという雰囲気が伝わる。仕方がないか。
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