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2010年3月15日 (月)

限界集落ではすまない時代だ

限界集落とは、長野大学の大野教授が提唱された言葉だ。この方は山間地や離島などの僻地を隅々まで調査されて、ある一定の法則を見つけられた。

限界集落とは、

名称定義内容
存続集落 55歳未満人口比50%以上 跡継ぎが確保されており、共同体の機能を次世代に受け継いで行ける状態
準限界集落 55歳以上人口比50%以上 現在は共同体の機能を維持しているが、跡継ぎの確保が難しくなっており、限界集落の予備軍となっている状態
限界集落 65歳以上人口比50%以上 高齢化が進み、共同体の機能維持が限界に達している状態
消滅集落 人口0 かつて住民が存在したが、完全に無住の地となり、文字通り集落が消滅した状態
ウイッキーペエデアより、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%90%E7%95%8C%E9%9B%86%E8%90%BD#.E9.99.90.E7.95.8C.E9.9B.86.E8.90.BD.E3.81.AE.E5.8C.BA.E5.88.86

先日私が所属している小冊子の製本作業をしていたときに、私の町内が、限界集落を超えて、57%にもなってしまったと話した。事実大役が組に回ってきたら、未亡人2軒と80歳の老人夫婦1軒に回ってきた。そうしたらパニックになって「できないと大騒ぎになった。これが限界集落現象だ。町の行政が行き詰ってしまった。

この話を聞いた同人のTさんの町内では、75歳になったら、町内の主だった役を引退すること、と決めたらしい。ところが最近、75歳以上ばかりになってしまったという。いま町内役員75歳定年説を覆さないと、町内会が維持できなくなってきてしまい、戸惑いの連続という。もう町内会を維持できない方向へ行きつつある。この方は名古屋市中川区に住まって見える。

この話を聞いていた、桑名市江戸町に住んでいるSさんも、向こう三軒両隣はもう80歳近い未亡人ばかりだという。町内の役は未亡人ではこなせないものなァ。

限界集落をどう生き延びるか。最近テレビで過疎化した村で、できることはないかというので始めたのが、料理の添え物の、季節の「葉」を出荷することで、生き返ったという。老人たちに生きがいができたからだ。http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY200905260195.html

町内の老人会は、招くんではなく、みんなで何かの料理を作り、食べることのほうが大切という。チラシすしでも食べさせるのではなく、自分たちで作ることのほうが大切だという話をラジオで聞いた。

私の町内で、神社の草取りや掃除をするが、そこにご老人が結構楽しみに出てこられる。話をするのが楽しみだという。町内の皆の顔を見にくるのが、楽しみだという。

ものは考えようだ。

郊外の団地やマンションのあるところが元気で、市内のど真ん中は空洞化しつつある。子供らが郊外へ別居しているからなァ。しかも個人情報の関係で、いま町内に誰が住んでいるか分からないといいう。昔は町内会長には、住民の家族構成の住民台帳があったのだが、それは今は無いという。誰が町内に住んでいるか分からないなんて、寂しい限りだ。

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