妙興寺の「さざれ石」
最近妙興寺にさざれ石が寄贈させた。その中に、まるで両眼をパッと開いたかのような、石
がある。これを持ち込んだ石屋も、どうしてこんな形になったかは知らないという。石屋の判断では、おそらく泥が入っていて、それが流されてこんな形になってんではないかと言っていた。
私はすぐに気が付いた。下呂の下流にある「飛水峡」という渓谷がある。ここの対岸は一枚岩のような岩石で出来上がっている。ここに点々とウガカレタ穴がある。これをウィキペディアでこう書いてある。
ーーー甌穴(おうけつ、かめあな)とは河底や河岸の岩石面上にできる円形の穴。ポットホール(pot hole)、またはかめ穴ともいう。
河底や河岸の表面が硬い場合、表面に割れ目などの弱い部分があるとそこが水流にる侵食のためにくぼみとなる。このくぼみの中に小石が入ると渦流によってその小石が回転し丸みを帯びた円形の穴に拡大する。その後川底が侵食の影響で下がり、甌穴のできた場所は水面より高くなる。その結果、甌穴が地表に見られるようになる。
穴の直径、深さとも数cmのものから数mのものまでその姿はさまざまである。底に磨耗した小石が残っているものもある。有名な甌穴として寝覚の床や長瀞渓谷(ながとろけいこく)の岩畳がある。また甌穴は、昔その場所を川が流れていたことを示す、重要な手がかりとなる。
なお、波の作用によるものは海蝕甌穴、氷河性河流によるものは氷河臼という。ーーー
このさざれ石は非常にもろいから、小石が入り込むとおそらくこんな穴が開くのだろう。
石屋も知らない「かめ穴」だぞ!妙興寺に新たな謎ができた。
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