限界集落の行事仕分け、成功する
町内の当番役が行き詰まりを起こしかけた。そこで色々検索をかけていたら、限界集落という言葉があることを知った。山間部などで、高年齢の集落で、一定の年齢が総人口の何%以上になると、この称号を頂く。その基準を書くと、
| 限界集落 | 65歳以上人口比50%以上 |
高齢化が進み、共同体の機能維持が限界に達している状態 |
わが町内は、一宮のど真ん中にある町内である。33軒の民家があり、住民は73人ほどである。うん?誰か隠れていないか。それを3組分けている。
いまは個人情報のことがあり、住民台帳を町会長すら持っていない。だからどこに何人住んでいるかすら分からない。でも33軒を思い出しながら指折り数えたら、なんと65歳以上が57%になっていた。すでに限界集落を超えていた。これには私自身が驚いた。
確かに町内会の役を回すと、行き詰まり、揉め事が起きている。これではイカンと思い、この限界集落論なる理論と、今ある行事の不必要さを、私個人の責任で各戸配布して、住民の関心を引き起こした。
これが功を奏してか、住民が町会長を動かして、とうとう臨時総会をやることになった。こうなるだろうと想定していた。ところが町会長がグズリかけた。私の町内会はずっと小学校の連区長をかねていた。だから町民が余計に重責を背負っていた。だが連区長としてはこれが快感だったのかもしれない。誰も参加しない老人会や女性の会を引きずっている。
だが、町民にとって重荷になっていたことに、町会長が気付いていない。連区という大きな組織から、町内の孤立した高齢者は見えないということだ。大きな組織のイベントよりは、町内の小回りにきくイベントを繰り返すほうがよほど、血が通った高齢者への付き合い方だと思う。
会議は、言いだしっぺの私が議長をして、多数決で結論を出す方法で進めた。
今ある年行司(真清田神社関連の町内の行事窓口)の行事8つと、町内会及び連区の行事の7つを仕分けする。
行事仕分けの方法は、
- 継続 今までの行事をそのまま継承する。
- 形を変えて存続
- 縮小 作業手順を変えれば、時間短縮になる。もうひとつは、二つある行事を半分にする。
- 中止 一時的にやめるが、将来復活させる可能性を含んでいる。
- 廃止(撤退) 行事から撤退して、復活はない。
住民の意見を最優先して、まず意見を聞く。出尽くしたところで賛否をとった。
この方法で、15ある行事を、存続6、形を変えて存続1、廃止5、縮小2、中止1となった。ようするに半分以下になったのである。
約2時間真剣勝負であったが、町内会初めての、本格的な議論をしあい、住民も納得した仕分け行事であった。
住民は感謝するどころか、私に無理難題を持ち込んでくる。これが私への期待だと思えばいいのだが、心の狭いワシには、感謝ぐらいしたらどうだと思いたくなる。
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