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2010年7月22日 (木)

突然オイラは料理人・たこ焼き丼

ユニーに出掛けた。いい匂いに誘われた。そうか、「たこ焼き丼」という手があったか。たこ焼きの現場を覗くと、きちんと大きなタコが入っているではないか。10個350円である。

「タレはなににしますか? 塩、ソースなどがございますが」

というので、

「何もかけないで下さい、ソースだけ別にください。これでたこ焼き丼を作ります」

というと、なんとも不思議な顔をした。できた感想を聞かせて欲しいという声を後ろに聞きながら、どんな味かを想像した。たこ焼きの入った容器には、

「ごっつう旨いタコ焼きでんなぁ、大きなええ蛸や、こんなにええ材料ばっかつこうとったら、もうからんとちゃいますか、かましまへんのや、うちんとこの大将太っ腹やさいかい」

と書いてある。期待が膨らむ。

つゆを弱火に掛ける。ただご飯に乗せるたこ焼きを何個にするか考えた。

炊飯器からご飯を丼に移す。まだアツアツのたこ焼きを乗せる。4個乗せるとちょうどいい。だが考えた。4という数字が気になる。そこで4つの真ん中に無理やり1個はめ込んで5個にした。

ちょうど吹き上がってきたつゆに卵を落としてかき混ぜた。いい匂いがしてきた。卵の煮あがり状態を見て火を止める。丼の上に厳かに掛ける。

出来栄えは大体どの丼でも同じである。ただ食感が違うということだろう。

たこ焼きというのは、中は意外とやわらかくて、外は意外と反抗的にしっかりとした食感がある。これが丼の具にして食べると、初めに卵とじとたこ焼きを同時に持ち上げた。そして口に運ぶ。卵とじは結構熱く、アチチアチチといいながらホフホフしながらたこ焼きを噛もうとする。この噛むという行為にたこ焼きは反抗的になる。

アッチッチッといいながら噛んでもフニャッと押し戻される。熱いからいつまでもホフホフしている。そのうちに抵抗しなくなりフニャッと歯が入り込む。すると今度はたこ焼きの味が吹き上がってくる。こんなんで5個のたこ焼き丼を平らげたら結構腹は満たされた。そりゃ、たこ焼きだけでも腹がふくれるぞ。

たこ焼きの抵抗は、冷めたたこ焼きを噛んでみると、それ以上に外皮は抵抗する。これならお好み焼き丼でもと思ったが、考え直した。これを丼に乗せて卵とじを乗せると、つゆがお好み焼きで止まってしまって、卵とじお好み焼きを食べた後、丼の底から白いご飯が発掘されそうな気がするからだ。

ご飯に卵とじがしみこんだ状態にするような具を考えてみたい。ご飯にしみこんだおつゆがこの丼の醍醐味である。これを大事にしたい。そうか!うな丼のように、ツユをご飯にかけておいて具を載せるという手があるではないか。

土用入りは20日でもう過ぎた。この「うなぎ」という言葉は、天然ものは胸が黄色いから「むなぎ」からきていること、知っていた?

新しい食感を求めて、コンビ二で買える物で挑戦したい。そうなると具はおつまみ系が多くなりそうだ。いま具にノミネートされているのは、空揚げ系でトリの空揚げ、トリ皮のピリ辛揚げ。スナック系「かっぱエビセン!」これなんかは、過去に実績がある。さくら道270kmウルトラマラソンで「てぬきうどん」といううどんをランナーに食べさせたとき、かっぱエビセンを揉みくだいてうどんにかけたら、天かすのエビ風味としてなかなかいけた。これはわがクラブの料理人浅井君の発案である。

だが、かっぱエビセン本舗としは、まさかの丼にされるとは思いもよらないことだろう。新しい道が開かれたのである。

どうも、昼は家内が仕事で出かけているので、私一人だ。だからいい加減な食事になる。だからオイラは突然に料理人になったのだ。

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