庭に春が来た
正月、知人から梅の鉢を頂いた。
寒かった今年の冬は、何度も雪に見舞われた。だから家の中で育てた。というより、縁側の日当たりのいい所に置いていた。2月中ごろから満開状態になってきた。
これでは早く咲き終わってしまう。そこで今度は、庭に出した。
庭に来るだけで、梅のいい匂いがプ~ンとする。「おお春だがやァ」、一句ひねってみるか。 「梅咲くや イス持ち出して 一人酒」 桜が咲けばそれを魚にまた酒を飲む。
早く咲けと縁側に置かれ、咲き始めると今度は咲くなとばかりに寒い場所に置かれる。なんという不運な梅。この家主の家に嫁いできたのが不憫でならない。家主がっくり首を枝垂れる。
これでウグイスでも鳴けばしめたもの。梅にウグイスというでしょ。これは真っ赤なウソで、本当はメジロのことをいうのである。メジロは見事にウグイス色している。
ところがウグイスは、スズメのような色をしているし、なかなか人目につかない籔の中で鳴く。そんな時、人目につくのがメジロなんです。それで間違って伝えられた。
ウグイスは、背中が若干緑がかってどちらかというとスズメに似ている。所属は「ヒタキ科ウグイス属」である。この鳴き方は余りにも有名で、「ホーホケキョ」である。だが固体により方言があるらしい。岐阜県の日本野鳥の会の丹羽宏先生の講義を受けたとき、テープで聞かせてもらった。
- 「ホーケキョホ」
- 「「ホーホキョホイ」
- 「ホホホホ・ヒキョホイ」
- 「ホーホケキーキョ」
岐阜県揖斐川町池田山では、「ホーオケケ」と鳴いたぞ。あの時は、同行していた仲間と大笑いした。
「梅」の語源は、ウイッキペディアによると、
―――「ウメ」の語源には諸説ある。ひとつは中国語の「梅」(マイあるいはメイ)の転という説で、伝来当時の日本人は、鼻音の前に軽い鼻音を重ねていた(現在も東北方言などにその名残りがある)ため、meを/mme/(ンメ)のように発音していた、これが「ムメ」のように表記され、さらに読まれることで/mume/となり/ume/へと転訛した、というものである。今日でも「ンメ」のように発音する方言もまた残っている。―――
漢和辞典で調べると、発音はmeiになっている。なるほど納得がいく。漢字は中国からの輸入品だからな。それに日本独特の「カタカナ」「ひらがな」が開発された。日本人よあきらめるな。捨てたもんでないからね。
「梅」は、中国原産のバラ科サクラ属。なに?サクラ属だって、なんて浮気性なやつだ。
庭の梅は、枝垂れ梅。図鑑を見ても、どの枝垂れかはまったく不明だ。相当の種類がある。ご存知の方教えてちょう。
またこういう植木を管理したことがないから、来年まで持つだろうか。
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