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2012年4月 5日 (木)

私は町内の組長だ

今年4月から、町内第二組の組長の順番が回ってきた。

大した仕事もない役柄で……と思っていたら、のっけから大仕事を片付けなければならなくなった。この組は冠婚葬祭には組として、慶弔見舞金を出していた。ところが組費を徴収することをずいぶん前に止めてしまった。原因はこの私であった。昭和29年に親父を早く亡くし、私が高校を卒業すると、お袋は町内の役をすべて私にやらせた。まだ酒が飲めない年なのに。(イヤ!少しは飲んでいた)

組の懇親会を久々に開けという長老たちの押し付けで、これを仕切ることになった。これをいいことに、組の長老たちは、組費が余っているから旅行をやろうと、なり立ての若い組長に押し付けてきた。私以外の組員はみな、「お香組」に入っていて、話はそこで裏工作がなされていた。これを見破った私は、この懇親会の途中から席を蹴飛ばして帰ってきた。

ならば誰か旅行を計画するかと思いきや、誰もしない。自分でやりたくないので、私に押し付けただけだった。それ以来、慶弔見舞金は組費残金で十分まかなえたので、組費徴収制度をなくした。

なんとこれがこの私の代に底を尽きかけていたのを引き継いだ。そこで私は奇襲攻撃をかけた。この組費は今年は何とかなる。結婚するような若いのはいない。だが80歳を超えた人が増えてきた。「慶」がなくても「弔」が続く。組費が無くなれば、私の次の人が集金をしなければならない。これを見越して、「あなたが集金するかね」と思わせる回覧板を回した。

「慶弔見舞金の残高少なくなってきました」今年はよくても来年以降、誰かが集金するか、またはこのシステムを廃止にするか、賛否をいきなり回覧捺印欄で、上は慶弔見舞金の継続に「賛成」という欄に捺印するか、廃止の欄に捺印するかで、一目瞭然の回覧で回したら、10軒の組員は2日で廃止の印鑑を全員捺印して帰ってきた。これで証拠アリアリで、有無を言わせず廃止にした。

こんなものだ。自分は手を下したくない。こういう話を会議の席上で発言したくない。こんなのが影では、「廃止にすればいいのに」と騒いでいる。町内の高齢化で体が付いていけず、事実行事ができなくなっているのに、渋々継続している。これも改革の火の手を私が挙げた。

これで町内も組もすっきりと改革できた。ついでに言うが、小さな神社の氏子総代を押し付けられた。ここでも特定の人達が、神社の金で飲み食いしていたので、これを紳士的に批判はしたが、個人攻撃して攻めたてずに(本当はしたかったが)、公明正大な氏子の行事、会計をガラス張りにしてやった。

今まで、ここで飲み食いしていた連中は、後ろめたい気持になっているだろう。この後ろ暗い連中が、高校卒業したての私に、組の旅行を押し付けてきた連中と同じだから笑っちゃうね。

「時はめぐり~♪」だね!

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