各務ヶ原の川島・河跡湖公園
久しぶりに川島へ行きたくなった。いま木曽川堤防道路を走っていると、キンケイギク(金鶏菊)が咲き誇っている。キンケイギクの綺麗なところは、この近所では、一宮と各務ヶ原の中間に川島がある。
木曽川の川の中にある島が川島である。犬山方面から流れてきた木曽川が、この川島にぶつかり南北に流れを分ける。北側が木曽川本流、南側が南派川という。この川島は島であるが、小学校と中学校が一校ずつあり、エーザイという製薬会社、消防学校、河川環境楽園という河川の研究所兼公園があり、あとは民家で、人口1万人の町である。通り抜ける大きな国道がないから、静かなところである。
外周は小高い堤防で囲まれているから、私やサイクリストにとっては、いい練習場所である。川島をぐるっと周回するように舗装された堤防道路があり、交差する県道が3本あるから、思い切り突っ走ることはできないが、そこそこにスピード感を味わえる。地元の車以外の通行が少なく、その地元の車も堤防道路の下から登ってくるのがよく見えるから危険はない。
この堤防道路の囲まれた中が川島町だ。この木曽川本流の北側に「かさだ広場」がある。 広い河川敷一 面にキンケイギクが咲いている。公園内は自転車でも入られる。川上方面を見て左手には、卯の花(うつぎ)は群生していた。ここに入ると、途端にいい匂いがする。なんという甘い香りなんだろう。
右手にはキンケイギクが一面に広がっていて、ワッと明るい景色となり、遠くに一宮ツインアーチが見える。ゆっくり時間が流れる。ここへはよくジョギングできたものだ。♪卯の花匂う垣根に……♪と、歌も出そうである。
こ
こから一宮へ帰る途中、公園から橋を渡ってすぐに、小さな公園がある。あることは知っていたが、こんなに
きれいな公園とは気が付かなかった。雑木林を切り開いていて遊歩道を造っていることは知っていた。今は芝生で覆われて、何かヨーロッパの公園に見られる、水と緑がとても調和して美しい。日本どこにでもある看板もないし、自販機もない。
この水が回りの森を映しだし、いっそう自然を引き立てる。こんな公園は初めて見た。これからチョクチョクお世話になろうかなァ。
日本ではなかなか見られない雰囲気だ。この公園を「河跡湖公園(かせきこ公園)」とある。なんとなく気なる名前だ。「河跡」もそうだが、「湖」も気になる。さっそく帰ってから調べてみると、「河跡」は1923年廃川になった鉄砲川の痕跡で、川そのものが無くなり、この水たまりが残ったのを、「湖」という概念らしい呼び名だ。では「池」は人工的なもので、窪地に水が溜まったものをいうらしい。
この河跡湖は木曽川の流れの痕跡だという。この木曾川は昔は乱流と言われ、流れを何度も変えているから、この近くの各務ヶ原から海津にわたってもいくつもの池がある。それもよく調べれば、木曽川の名残とするなら、「湖」ということになる。
津島にある天王公園の真ん中の池は「丸池」という。ここは江戸時代まで天王川が流れていたその名残だというならば、「丸湖」と言うべきなのだが、いかがですか?
池か湖か沼かの区別が難しい。
でも素晴らしい公園だ。夫婦や乳母車を引いた若いお母さんとまばらな人と、時の挨拶をしながら気分良く帰ってきた。いい公園だ。
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コメント
はじめまして
知らない方が大半でしょうから、特に責めるつもりはないので我慢してお読み下さい。
そのキンケイギク、正式にはオオキンケイギクといいます。
2006年に特定外来生物に指定されて栽培販売生きたままの移動などが禁じられました。
ブラックバス・カミツキガメ・アライグマなどの括りと同じで日本の生態系に深刻な影響を与える生物のひとつです。
とくにかさだ広場はオオキンケイギクによって河川敷が占領され、在来種が駆逐されてしまった場所として研究者の間では有名です。
詳しくは環境省のサイトでご覧下さい。
特定外来生物の解説:オオキンケイギク [外来生物法]
www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-syo-01.html
外来生物法 -特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律-
www.env.go.jp/nature/intro/
(いずれもアタマのhttp://は省きました)
投稿: 雑草好き | 2012年5月25日 (金) 14時28分
ご指摘ありがとうございました。
これは外来種だということは知っています。3~4年前でしたか、この公園のキンケイギクがあまりにもきれいなので、これでイベントを打とうと町が考えたが、外来種と分かりペケになったことがあります。
ご指摘の通り、ここだけならず最近は木曽川の南堤防にも群生し始めてます。
きれいだが、どうしたものかね。これに負けない国内産で駆逐する手立てはないものか。
先日友人がブラックバスを釣ったというから貰って食べたら、結構うまかった。
日本でコイは観賞魚として珍重されているが、外国へ行くとブラックバスと同じで、天敵がいないのでのさばっている。
そこの風土に合ったものをと思うが、どうにも手立てがないのが現状ですねェ。
でもこれだけ咲き誇ると、美しいと思える自分が情けないが。
投稿: | 2012年5月25日 (金) 17時21分