« 接触はしていないが、驚いて転倒したときは、交通事故になる | トップページ | 第6行第4段(は行え段)に居候する「へ」の不幸 »

2012年6月22日 (金)

メガネは指紋と同じ

今回メガネをスーパー銭湯で盗られてしまった。盗られたというと盗った人に失礼だが、あんなメガネ。置き忘れたのに、5分後に気が付いた時にはすでに無くなっていた。

近眼で乱視も少々、老眼は刻々と迫る夕暮れのように進んできている。しかもツル(モダン)の部分が、顔の油で白く変色している。そしてレンズ枠(リム)とツル(テンプル)の蝶番のネジが外れてしまい、昔使っていたメガネのサイズの違うネジを使ったという、個性あふれたメガネになっていた。こんなメガネを持っていても使いようがないのに。もしかして北朝鮮の工作員なら、メガネに目を合わせてる使うだろうが。

レンズも相当に傷がつき、見にくくなってきたので買い換える時期が来ていた。近くのスーパーの中のキクチメガネさんへ頼んだ。今度のメガネは、手元の本から目を外してテレビを見る。テレビからパソコンへと、目まぐるしく動く動作にいちいちメガネを外す必要がないように、跳ね上げ式にした。レンズを指で少し持ち上げるという、誠に優れもの。これって外国にはないそうだ。ヒョットして手先の器用な日本人の発明か?

使い始めたら、実に使い勝手がいい。
「オ~イ、オレのメガネを知らんか?」
「どこを探しているのよ、オデコにくっ付いているでしょ」
という、マンガのような会話が無くなったのはさみしいが、メガネは常にわが身にくっ付いている。しかもチタンであるから実に軽い。

でもしばらくの間は、微調整がどうしても必要で、微妙にレンズの位置とか、ベロ(パッド) の位置の調整が必要になる。店に行き椅子に座り事情を説明するとすぐにメガネを持っていき、調整してきて、
「はい、独りしゃべりさん、これでいかがでしょうか」と、メガネを拭きながら、ベロ(パッド)を鼻に添えてからそっと耳に掛けてくれる。そしてベロ(パッド)と耳あて(モダン)の部分の当たり具合を覗き込む。

メガネの部品の名前Photo
レンズの枠;リム
リムから耳までこめかみの部分;テンプル
耳に掛かる部分;モダン
リムとテンプルの間の曲がり角全体;智(ち)
曲がり角にあるネジ部分;蝶番
左右リムの鼻にかかる渡り廊下;ブリッジ
鼻当てのベロの部分:パッド……この部分は鼻の高い外国人には必要がないらしい。江戸時代これを持ち込まれたときは、ひも付きの鼻眼鏡だった。これを鼻の低い日本人がすると、レンズに目がくっついてしまう。だから、ここのベロ(パッド)の部分を日本人が発明したらしい。
フレームとベロのつなぎ部分;グリングス

ここで「あれ?ワタシャ名乗っていないのに、どうして分かったんだろう」と思った。「私の顔と名前をもう覚えちゃったんだろうか。そうだとしたら、すごい教育をしているなァ」と、感心もしたし嬉しかった。「俺もずいぶん特徴のある顔なんだろうか、それともあまりにも真っ黒なので、覚えてしまったんだろうか」と家内と話していた。「メガネのどこかにキクチという名称か、印があるに違いない」と探したが出てこない。

後日キクチさんに、その話をすると、この製品を扱う業者はそんなにいないし、例えそうでなくても、メガネのメーカー・フレームの特徴・レンズの度数・生産地・製品番号が克明に記録されているので、それをパソコンで調べれば、お客さんの名前が登録されていますから、どこの店に行っても、瞬時に分かりますという。

ということは、警察の検問で身分を証明することができない場合、キクチさんへ飛び込んで、身分を証明していただくことも可能なわけだ。

そうかレンズだけでも、百人百様だ。これはすごいことだ。警察に教えてやろう。今後の捜査の役に立つ。メガネは指紋と同じくらい特徴を備えている。白骨で発見されてもメガネと、頸椎の手術で、骨をチタンで固定したから、これで身元が証明される。でもなァ、発見されたときに白骨では何ともならんがやァ。

でもいい勉強をさせてもらった。キクチさんありがとう。

|

« 接触はしていないが、驚いて転倒したときは、交通事故になる | トップページ | 第6行第4段(は行え段)に居候する「へ」の不幸 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: メガネは指紋と同じ:

« 接触はしていないが、驚いて転倒したときは、交通事故になる | トップページ | 第6行第4段(は行え段)に居候する「へ」の不幸 »